で、今日のメインは統一GIの全日本2歳優駿で、制したのはJRAプライドキムでしたが、しかし、統一グレードの時となると客が増えるのは何故か。
それは中央競馬のファンが見に来るからである。
特に武豊が参戦する時など1000人から1500人は増えるという。
これが宇都宮競馬だったら、普段の半分近くの客が増えそうだ。(1日平均が1900人、休日で確か2200人前後じゃ・・・・)
高知だったらもっと上に行ってしまう気も・・・・・(最近1000人割れしてるそうだし)
そんな中央のファンは当然メインを見に来ているわけだが、では、他のレースには興味あるのか。
おおよそのファンは他のレースも見ていると思うし、馬券を買ってるのもいると思うが、だが、見たり馬券を買ったりしているのは交流レースがある日くらいな物で、ローカル開催の日なんかには買わないファンも多いと思う。
つまりは「中央の馬や騎手が来るから来場する」派が多いと思う。
中央のファンが来るだけでも何百人も普段の入場人員は違うと思うから、馬券の売り上げにも影響すると思う。
特に地方競馬冬の時代の今、その中央しか見ていないファンをどう取り込むかが課題になるかもしれない。
手っ取り早い手はコスモバルクのようにその地区に所属しながら中央でも大活躍する馬が出れば、イメージアップにも繋がるし、売り上げも増える。
現にそのコスモバルクが出た北海優駿当日は旭川競馬場にかなりの人が集まったと言うし、自分は川崎競馬場でレースを見ていたが、その日の川崎にはコスモバルク目当てのファンが沢山集まり、数少ない他場動画のテレビの下に人の輪が出来るほどだった。
売り上げも前年よりかなりアップしたようだし、コスモバルクばかりではなく、ブーム時のハルウララのように話題の馬が出れば中央しか見ないファンも話題だけで見に来る。
しかし、そういう馬を出すのは難しい上、すぐに忘れ去られてしまう。キセキノサイクロンもヨンサマもあっという間に忘れ去られてしまった。
それ以外となれば、その競馬場に所属する地方騎手が中央で活躍するのもイメージアップになると思う。
名古屋の吉田稔、園田の岩田康誠、大井の内田博幸船橋石崎隆之、道営の五十嵐冬樹、岩手の菅原勲のように中央でも活躍してくれれば、例え地方のレースでもその騎手が出る事で興味を持ってくれるファンも出てくるかもしれない。
今年の笠松の岐阜金賞の時、出走馬を見ていたら、出走馬の中に中央のレースにもよく出ている馬が何頭書いて、情報が少ない地方競馬の中で、JRAにも出てたというだけでも貴重な情報という事で、興味を持ってくれるかも知れない。
その情報の少ないのもファンが取り込めない理由の一つかもしれない。
現に高崎や水沢のようにJRAの馬券を売る所でも、JRAの馬券だけ買って、その場の馬券を買わない人が多い。
高崎など7000人以上入っているのに、高崎の馬券を買っているのは1000人か2000人くらいじゃないのか。
これくらい入って、みんな馬券買ってくれれば廃止されずに済んだかもしれない。
競馬=JRAのイメージが強く、「競馬ファン」と言っても、そのほとんどが中央競馬ファンであり、地方競馬までやるファンと言うのは少ないと思う。さらに地方競馬しかやらないファンなどほとんどいないと思う。
だったらいっそ差別化を図るために、「競馬ファン中央競馬ファン」にして、地方競馬をやるファンは「地方競馬ファン」、地方競馬もやるファンの事を「総合競馬ファン」と呼んでしまったらどうだろうか。
競馬ファンと言っても、ほとんどが中央競馬ファンなんだから、3つに分けるのもどうかなと思う。
話が逸れてるんで戻しますが、彼らは何故JRAの馬券を買わないかと言うと、地方への興味が無いのも一つかと思うが、情報量が少ないのも理由だと思う。
先も書いたが、地方競馬の情報は入ってこない情報が多い。中央だったら多くのメディアが取り上げたりしているため、情報量も多いが、地方だと情報となると、全国競馬便りやNAR各主催者のHPやハロン、テシオといった専門誌、ファンサイトくらいに限られてしまう。中央のブック、ギャロップなどの専門誌でも一応地方のコーナーがあるが、それだけでは少なすぎる。
もっと地方競馬は情報公開してもいいのではないかと思う。おそらくその情報の少なさが中央の競馬ファンを取り込めないのではないかと思う。
競馬は土・日しかやっていないと思っているファンも多く、平日にやっている事を知らないのもいる。
また、入る情報の量も少ないため、地方競馬をやりたくてもやりにくくてやれないファンもいるかもしれない。
中にはU駿や川崎競馬倶楽部のようにファンや主催者公認の団体が情報紙を発行してくれる所もあり、いずれも情報が濃く、大変役立っている。(ただ川崎競馬倶楽部、いつ配布されるのか分からず、せっかく川崎競馬場に行っても置いていない事が多い。いつファン案内所とかに置くんだ。)
こういう情報紙があるだけでも、競馬場のイメージも変わると思うし、興味を持ってくれるファンも多くなると思う。(現に自分もU駿読み始めてから、さらに宇都宮競馬に興味持ったくらいだし)
あとは地上波でも地方競馬の番組をやって欲しいと思う。
96年〜97年に独立U局でやっていた「地方競馬マンスリー」であれで地方競馬に興味を持った人も多い。(現に自分もその一人だし)
だが、現在、地方競馬の情報番組はグリーンチャンネルの「全国競馬便り」や一部のテレビ局の中継かダイジェストくらいだし、中継やダイジェストでもその競馬場に興味を持つのは増えるかもしれないが、地方競馬全体にはどうか。
ハロンも休刊が決まっているようだし、ネットで情報が集まる時代とはいえ、テレビから得られる力も依然大きい。
もう一度「地方競馬マンスリー」みたいな番組を地上波でどこかでやってくれないだろうか。


今回は「どうすれば地方競馬に興味を持ってくれるか」について書いてみたが、これ以外にももちろん主催者次第、レース編成とか馬券とかも興味に関わると思いますが、しかし、競馬=中央のイメージが強いのは確かで、地方競馬をやってるファンは先で言う「総合競馬ファン」あるいは別の公営競技と一緒にやっているのも多い。
先で言う"中央しかやっていない”競馬ファン地方競馬にも取り込んでもらうには、主催者のやり方はもちろん情報を増やす事も大切ではないかと思う。
情報を増やせば、地方競馬の馬券を買ってくれるファンも増えると思うし、さらにインターネットを使った馬券のネット販売をする事となれば、情報を多く出さなくてはならなくなる。
情報量を多くする事が、いわゆる競馬ファン地方競馬に興味を持ってくれるきっかけにもなると思う。
もっと情報量を増やしたり、情報を公開することが地方競馬復興にも繋がると思います。
ずっと保守的にやるんではなく、ある程度情報を開放する事が求められている時だと思います。
これで地方競馬復興になるか・・・・
もちろんこれを見ている人たちもここを見て地方競馬に興味を持ってくれれば・・・・・