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新高崎競馬構想で色々動きがあったようです。
まず、馬の入厩が始まったようです。既にデビュー前の馬を含め、数頭が高崎に入ったようです。
さらに大手競馬新聞やメディアからも取材や支援があるようで、準備は着々と進んでいるようです。
ただ、自分はあまり新高崎構想に好感が沸いてこない・・・・・・
安西美穂子に相談に行ったからという事ならもう済んだ事だが、これについても色々書いたが、それ以外にも好感があまり沸かない。
それは何故かというと、「見通しが依然暗い」からである。
新高崎構想の問題点については12月27日の日記の中で書いたが、
①アクセスが悪い(一番近い最寄り駅からもバスで15分以上はかかる)
②競合相手が多い(高崎に比べ、伊勢崎オート、桐生競艇、前橋競輪、それに館林場外が近隣にあり、客の奪い合いになる)
③厩舎関係者(ひょっとしたら宇都宮から何人か来るかもしれないし、これに関しては宇都宮の事を考え、一応クリアという事で)
④売り上げ(おそらく本場だけではやっていけず、門別競馬のように場外の売り上げに頼らざる得ないと思います。場外となると、宇都宮場外、足利場外、ふるさとコーナーが有力かと。ただ他にこれだけでは・・・・・)
⑤運営(一応、公益法人を作るとの事だそうだが、伊勢崎市の理解が得られるか・・・・・)
さらにもう何個か挙げるとすると、一つは「見通しの甘さ」だと思う。
公開質問状とかブログを見ているが、向こうは「最少の投資」で行くと言っているが、それは高知競馬並みにやるという事か。
高知競馬の場合、運営側の懸命の努力によって、赤字を出さぬよう、経費を限界まで削減し、ここまで来ている。
おそらく新高崎も高知と同じようにやるのではと思う。
しかし、先も書いたとおり、高知競馬の経営努力は「何としてでも競馬を存続させたい、赤字にしたくない」の気持ちの塊であって、ほとんど民間企業でも難しいような運営をしている。
それが新高崎にも出来るか。口で言うのは簡単だが、実際にやるとなると難しい。
それがいくら民間企業の社長であっても、高知競馬のような運営はかなり難しいと思う。
売り上げにしても、開店セールのように最初は良かったとしても、あとはジリ貧という事もある。
おそらく「日本一小さな競馬場」でやる事は向こうも覚悟していると思う。
ただ、伊勢崎市の支援の理解については疑問の点がある。
何しろ伊勢崎市は伊勢崎オートがあり、向こうは厳しい運営が続いている。公益法人でやるとはいえ、支援の理解について金銭面でなると、厳しい所がありそうだ。
5月開幕を掲げているが、5月に出来るのかも微妙だ。
5月まであと3ヶ月半しかない。その3ヵ月半で競馬開催できる資金が集まるかどうか。
この後、伊勢崎市で選挙があるが、この結果次第にもなるし、仮に競馬開催に好意的な候補が当選したとしても、市議会で揉める事が予想される。
伊勢崎オートがある以上、これ以上赤字の施設を受け持つかどうかという事で。
群馬県もやるとは思えないし、運営するとなれば完全民営化しかないと思います。
他にも見通しが甘いような所(「システムを一つ変えれば黒字も出来る」と言っている所など)もあり、その変が好意的に思わない部分の最大の理由です。
そもそも何故5月開催にしようとしているのか。
向こうでは新馬の確保というのが理由だが、それだったらやはり例を挙げるが高知はどうなんだ。
高知競馬など去年、新馬の数が少なく、2歳重賞が次々と休止に追い込まれた。それでも開催は出来ている。
別に新馬が無くても、競馬は出来る。JRAや他の競馬場から馬が転入してくれば、ある程度集まれば開催はできる。
ただし、こうなるとクラスの問題が出てしまうが、そこは運営次第でどうにかなるかと思う。
資金面の事とかを考えると、5月開幕は微妙ではないかと思います。
今回は新高崎の事について書いたが、実際今後新しく競馬場を作ろうとすれば、今回の新高崎のような問題は付きまとうと思う。
競艇、競輪、オートファンの全てを奪い合えば長年の開催は出来ると思うが、それには面白いレース作りと魅力のある競馬場作りが必要となる。
これが向こうに出来るかどうか・・・・・これも大変難しいことである。
地方競馬場の廃止が相次ぎ、廃止危機の競馬の多い今、一つくらい新しく競馬場を作って欲しい気もしますが、しかし、それには多数の問題が出てしまい、それを乗り越えて見事に競馬開催が出来ることはほとんど奇跡に近いと思うくらいだ。
新高崎の6つの問題、そもそも売り上げが望めないのに、それに見合った運営は出来るのか。
競馬場を他の事でも使用させて、その使用料で運営を成り立たせるつもりだろうか。(公開質問状の中にも馬券以外に収支を出すことを書いている)
そうでもない限りはとても赤字の無い競馬運営は無理だと思う。
さらに競馬開催が出来たとしても、果たしてどれくらい競馬が出来るかどうか・・・・・・
競馬運営で赤字続きとなれば・・・・・・そうなると競馬場なのかイベント会場なのか本末転倒状態にもなりかねない。
果たして新高崎はどうなるか・・・・・・
また、今回の新高崎のように様々な問題を作らずに新しく競馬場は作れるかどうか・・・・・
新競馬場を作る事に関しては近いうちにまた書いて見たいと思います。