5月29日に行われた第72回日本ダービー武豊騎乗のディープインパクトが73.4%の単勝支持率に応え、完勝。
続く翌週の土曜日の第10回ユニコーンステークスカネヒキリが73.9%の支持率に応えた。
そしておとといの東京ダービー内田博幸シーチャリオットが80.7%の支持率に応えての完勝。
いずれも単勝配当は110円、110円、100円だったが、これで気になったのはこんな取っても儲からない単勝にみんな買うのか。
買って儲かりたいんだったら、この3頭以外の単勝を買えばいい。競馬には絶対が無いから、いくら単勝1倍の馬だからって敗れる可能性だってある。
それにこんなに断然人気の馬の単勝を買うよりその馬の1着流しの馬単を買った方がもっと儲かるのではないか。
買い方次第では単勝を買うより3倍以上儲かるかもしれない。
しかし、それでも何で人は買っても儲からない馬券を買うのか。


その理由の一つに銀行馬券というのがあるのではないか。
そういった馬券を買う人は単勝元返しではなく、単勝1.1倍や1.2倍になるのを想定して買っているのかもしれない。
単勝1.1倍だったら100円買えば110円にしかならないが、1000円買えば1100円、10000円買えば11000円、50000円買えば55000円、100000円買えば110000円になる。
他の馬の単勝やリスクの少しある馬連馬単などよりも、確実に馬券を当て、ほんのわずかな利子を得たいがために、こういった断然人気の馬の単勝を買っているのではないか。
実際に単勝元返しの配当というのはあまり見ないが、1.1倍や1.2倍、1.3倍の配当はしばしば見かける。
馬券を買う時は1.0倍でも確定オッズに1.1倍や1.2倍になるのを見通して馬券を買い、そしてその馬券が的中し、配当を見てほんのわずかな利子を得る。
そのために馬券を買っているのではないかと思う。
競馬というものはギャンブルであり、勝負の場でもある。こういう馬券を買うのは勝負を捨ててると思われがちだが、実際はほんのわずかな利子を得るためにオッズと勝負しているのである。
これで単勝元返しの配当になってしまったら、その人は敗者である。ただ賭けた金額が戻ってきただけで何も得られないからだ。
ほんのわずかな利子を得るために断然人気の馬の単勝を買う。それが儲からない単勝を買っている一つの理由だと思います。


2つ目は上にも触れたけど、賭けたお金が戻ってくるという事。
断然人気だから勝つ可能性も高い。その馬の単勝を買えば賭けた金額が戻ってくる。
利子が付いていたとしても、ほぼ確実に賭けた金額のお金が手元に帰ってくる。
それで儲からない馬券を買っていると思う。
しかし、それはギャンブルという勝負を完全に捨てており、上に書いたように利子を得るために買うならまだしも、確実に戻ってくるから買うというのは全然勝負をしていないと思います。ミラクルおじさんのように大金をぶち込むんだったら別ですが(これだったら勝負になりますから)。


そして3つ目は今回取り上げた3レースに言える事ですが、応援の意味も込めて馬券を買っているのではないかと思います。
今回取り上げた3つのレースとも新たなニューヒーローの誕生を期待して、応援の意味も込めてその馬の馬券を買う。
もちろん他の馬券も買ってそのレースを勝負する。そういう理由で買っているファンも多いと思います。
今回取り上げた3レースの勝ち馬はディープインパクトカネヒキリシーチャリオットと将来、競馬界を大きく盛り上がるようなスター性のある馬だ。
「競馬を盛り上げて欲しい」「競馬界に新風を吹き込んで欲しい」
こんな想いも込めて応援の意味で儲からない単勝馬券を買っているのだと思います。


以上、元返しに近いような単勝馬券を買う理由として、3つの例を挙げてみました。
最初に書いたディープインパクトはダービーの圧勝ぶりから、脚元がしっかりとしていれば今後が凄い楽しみだし、競馬を知らない人にも名前を知られるようにするほど競馬界にも大きく貢献をした。
カネヒキリシーチャリオットジャパンダートダービーで対戦するのが凄い楽しみである。
その時は単勝よりもこの2頭の普通馬複の配当が付いていたりして。ひょっとしたら元返しに近い配当の可能性も。
果たしてJDDはどうなるのか。