JRA賞が発表されたのでそろそろ発表されるNARグランプリの予想も書いておきます。

サラ系2歳最優秀馬:モエレジーニアス(道営・堂山芳則厩舎所属・6戦3勝(うち中央3戦2勝)・函館2歳ステークス(GⅢ)、ラベンダー賞、北海道2歳優駿(統一GⅢ)2着、札幌2歳ステークス(GⅢ)3着)
その中で中央の特別・重賞勝ちの実績があり、北海道2歳優駿2着のモエレジー二アスを推す事に。ただ、この部門は激戦模様。他に兵庫ジュニアグランプリ(統一GⅡ)勝ちで全日本2歳優駿(統一GI)3着の同じ道営のモエレソーブラッズやその全日本2歳優駿で2着に入り、7戦4勝2着2回で岩手のアテスト(美浦加藤征弘厩舎に移籍)、北海道2歳優駿勝ちのエイティジャガー栗東坂口正則厩舎に移籍)などが挙げられ、誰が獲ってもおかしくないと思います。



サラ系3歳最優秀馬:シーチャリオット船橋川島正行厩舎所属・9戦6勝(去年6戦4勝・東京ダービー羽田盃京浜盃、05雲取賞(準重賞))
シーチャリオット東京ダービー後に骨折で戦線離脱し、その後の2戦は勝てなかったが、圧倒的な力で同世代をねじ伏せ、もしジャパンダートダービー(統一GI)に出ていれば今日のJRA賞で最優秀ダートホースに選ばれたカネヒキリと好勝負を演じていたとも言われている。上半期での活躍だけでもインパクトのある活躍を見せておりここで受賞してもおかしくはないと思います。大井のボンネビルレコード、川崎のテンセイフジ笠松クインオブクインや兵庫のグレートステージ辺りがライバルか。



・最優秀牝馬レイナワルツ(名古屋・瀬戸口悟厩舎所属・牝5・40戦14勝(うち中央17戦2勝・去年14戦7勝(うち中央1戦未勝利)・名古屋記念、東海桜花賞、読売レディス杯2着、東海菊花賞2着、JBCクラシック(統一GI)3着)
東海地区では現役最強の1頭に挙げられ、去年は重賞2勝含む7勝を名古屋で挙げた。その中でもJBCクラシックで2周目4コーナーで後続に大きなリードを広げて先頭に立った時は一瞬夢を見させてくれた。最後はタイムパラドックスユートピアに交わされ3着もJBCクラシック牝馬で3着に入った事でインパクトがあり、受賞する可能性が高そうだ。
ライバルとなればエンプレス杯(統一GⅡ)を勝ったプルザトリガー東海菊花賞レイナワルツを破り、その後クイーン賞(統一GⅢ)で2着に入った笠松クインオブクイン辺りが挙げられる。他にTCKディスタフを制した船橋ジーナフォンテン、重賞3勝の船橋のドリームチャッターなど。



・最優秀短距離馬:ヨシノイチバンボシ(名古屋・錦見勇夫厩舎所属・牡4・28戦10勝(去年12戦5勝)・かきつばた記念(統一GⅢ)、マイル争覇、名港盃、姫山菊花賞
この部門では他に船橋ナイキアディライト、道営のバンブーボカ、川崎のロッキーアピールなどが挙げられそうですが、かきつばた記念を勝ち、去年5勝挙げたヨシノイチバンボシを推します。ただ、統一グレード競走での短距離での活躍馬は去年はあまりいなく、ここで挙げた馬は中距離でも活躍している事から、2年連続該当馬なしの可能性もありそうです。



・最優秀ターフ馬:コスモバルク(道営・田部和則厩舎所属・牡4・19戦7勝(うち中央14戦4勝・去年6戦未勝利(うち海外1戦未勝利・いずれも中央))
ここはコスモバルク、函館2歳ステークスの覇者モエレジーニアス、さらに芝で2勝挙げた船橋エアムートンが挙げられますが、未勝利ながら中央だけではなく、香港にも遠征し、そしてハーツクライが勝った有馬記念で2周目4コーナーで先頭に立ち見せ場を作ったコスモバルクを推します。ただ未勝利なのがどう評価に影響されるか。そうなると重賞勝ちのモエレジーニアスが受賞するのが高くなりそうです。



・アラ系最優秀馬:スイグン(福山・千同武治厩舎所属・牡5・40戦22勝(去年8戦5勝・全日本タマツバキ記念アラブ大賞典、ローゼンホーマ記念、福山桜花賞
アラ単独競走が名古屋・福山・高知・荒尾のみとなり、全国交流もアラブ大賞典のみとなっている事から、ほぼスイグンで決まりかと思います。
他に挙げるとすれば福山のユノフォーティーン、高知のエスケープハッチマルチジャガー、名古屋のエムエスオーカンあたりか。



ばんえい最優秀馬:スーパーペガサスばんえい・大友栄人厩舎所属・牡9・149戦41勝(去年13戦6勝・ばんえい記念ばんえいグランプリ、帯広記念)
2戦以外連を外さなかった事やBG12勝の実績、その中でも史上初のばんえい記念3連覇を成し遂げた事から今年もスーパーペガサスが有利のようだ。下半期にあまり結果を残せなかったのが気になるが、他の馬を挙げるにしてもサダエリコがやや上に上がるくらいで受賞の決め手に欠けるのが多い事からスーパーペガサスサダエリコの一騎打ちになりそうだ。



・サラ4歳以上最優秀馬・年度代表馬アジュディミツオー船橋川島正行厩舎所属・牡4・13戦6勝(うち中央2戦未勝利・去年5戦1勝(うち中央2戦未勝利・海外1戦未勝利)・東京大賞典(統一GI)、日本テレビ盃(統一GⅡ)3着、ドバイワールドカップ(GI)6着)
今年勝利を挙げたのは東京大賞典の1勝のみだが、世界最高峰のレースドバイワールドカップに参戦し6着と大健闘。その後の国内での3戦は休養明けや落鉄などで不本意な結果に終わるも暮れの東京大賞典で強い競馬を見せ、1勝のみも統一GI勝ちがある事やドバイワールドカップに参戦し健闘した事、また話題性などからもアジュディミツオーが一歩出ていると思います。4歳以上最優秀馬の候補としては他に道営のバンブーボカ船橋ナイキアディライト、名古屋のレイナワルツ年度代表馬のライバルとしては同じ川島厩舎のシーチャリオットが挙げられそうです。おそらく今年も船橋の川島厩舎から年度代表馬が誕生しそうです。



・特別表彰馬:ベラミスキー
昨年の3月14日限りで廃止となった宇都宮競馬。その宇都宮を中心に現役時代は活躍し、繁殖牝馬になってからもベラミロードイヴニングスキーベラミチケット、ブリッジクリアーと次々と活躍馬を輩出。
3月20日の高知6レース「がんばる高知競馬激励特別」でイヴニングスキーが勝ち、産駒の通算勝利数が100を突破した事から繁殖牝馬としての成績も含めて特別表彰馬に選ばれると予想しておきます。
今年受賞しなくてもおそらくこの特別表彰馬を受賞する可能性はやや高いと思います。