今からおそらく日本で一番遅い有馬記念レポを書きたいと思います。


12月24日、この日は朝早くに起床。
前日、中山大障害を見に中山競馬場に行った後、両国国技館に行きthe band apartのライブを見て帰りがかなり遅くなったというのに疲れがあまり感じなかった。
ネットを更新しながらNHKのニュースを見たら、中山競馬場に出来た行列の模様が映し出されてた。
ニュースをやった朝6時半の時点で既に1万人が並んでいた。
自分も今からその行列が出来ている場所へと向かうためネットの更新が終わった後から行く準備を進め、7時半過ぎに家を出発した。
まずはWINS渋谷に行き中山・中京・阪神の1・2レースの馬券を買うために車内でマークシートを塗りつぶす。
さらに今回は現地でかなり混雑が予想されるため中京・阪神の10・11レースと中山の8・10レースの馬券も早めに購入しておく。
8時半過ぎにWINS渋谷に着いたが、昨年と比べこの時間でも少し人が入っていた。
インフォメーションでレーシングプログラムを取り、WINS渋谷を出て半蔵門線の駅に向かう。
そこから西船橋までは昨年と同じ半蔵門線→九段下→(東西線)→西船橋というルートで向かう。
ただ、今回は少し時間に余裕があったため西船橋からはバスで中山競馬場に向かう事に。
西船橋から競馬開催日に出る直行バスはゼンノロブロイが勝った2004年の時に使って以来となるが、その時は道がかなり混んでいて時間が掛かったのを覚えているが、今回はその時に比べあまり道が混んでなかった。そこで「ひょっとして今年は昨年くらい客が入らないかも」と思った。
車内で中山と中京の1レースを聴くがいずれも馬券はハズレ。
中山競馬場に着き、赤ペンを購入した後スタンドに入り、ここからは生での競馬観戦となる。
しかし、この日は全く馬券が当たらない。
お昼にいつもの山盛りポテトを食べるもそれで運が上がるわけではなくその後もハズレの大行進。
その頃には場内はかなり混雑をはじめ、自分も持ち場に戻ろうとするが人ごみが凄く、なかなか前に進めない状態になり始めてきた。
あまりにも前にも進めない状態が出来て来たため7レース以降の馬券を早めに購入。トイレも早めに済ませあとは長時間外でラジオを聴いたりしてレースを待つ事に。
そして有馬記念を迎えた。
当然人々は今回がラストランとなるディープインパクトに注目が集まるが、今回自分はそのディープが勝つ馬券を買わなかった。
一応ディープの馬券は買ったが、それは負ける馬券、馬単ディープインパクト2着流しの馬券だった。
あと、ダイワメジャードリームパスポートなどからワイドと馬連のBOXなどの馬券を購入していた。
「ディープなんて負けちまえばいいんだ」
「昨年のハーツクライみたいに誰かディープを倒して欲しい」
その思いがディープが勝つ馬券を買わせなかったのだ。
強いのは分かってる。ディープインパクトが強いのは分かってる。ディープが勝つ馬券を何度も買った事もある。
だが、どうしてもディープインパクトは好きにはなれなかった。
異常までの騒がれ様、競馬マスコミだけではなく、普通のマスコミ、さらには主催者であるはずのJRAまで加わってのこの騒ぎ様に自分は嫌っていた。
これがディープインパクトを好きになれなかった一番の理由だった。
3冠を達成した時も自分は全然感動しなかった。
有馬記念ディープインパクトハーツクライに敗れた時、周りが騒然となっている中自分は喜んでいた。
ハーツクライから馬券を買っていたというのも大喜びした理由であるが、「これで少しは静かになるかな」という思いもあった。
しかし、一時は静かになると思ったが、結局ディープインパクト阪神大賞典天皇賞(春)宝塚記念ジャパンカップを勝ち、そして日本を飛び立ち凱旋門賞の舞台にも立った。
レースを勝つたびに本が次々と出版されていった。
店頭に並ぶ本を見るたびに「おい、まだ現役なのになんで今本出すんだよ」と何度思った事か。
そんなディープとも今日でお別れだ。


15時25分、ファンファーレが鳴り響き枠入りが始まったが、ここでスイープトウショウが久々に彼女らしい事をしてしまった。
後ろに下がり続けて行き、ゲートの前に来てもなかなか入らない。
入るまでにおそらく4分ほどは掛かったと思うが、その時間がかなり長く感じた。
ようやくゲートに入った時、大歓声が沸き起こった。ゲートに入っただけでこんなに大歓声が沸くなんて・・・・・
そしてゲートが開いて有馬記念がスタートしたが、結果は結局ディープインパクトがラストランを飾った。
場内実況のラジオNIKKEIの小林アナの実況通りディープインパクトらしい勝ち方だった。
自分は勝ったディープよりも3着・4着争いに注目していた。
ダイワメジャードリームパスポートか。
2着のポップロックダイワメジャードリームパスポートもワイドで買っていたが、ダイワメジャーが3着に入ればワイドでも配当が少しつく。
ドリームパスポートだとダイワメジャーが入った時よりも配当が下がってしまう。
どうかダイワメジャーであって欲しいと祈りつつ中京と阪神のメインを見るためにスタンドの中に入ろうとするが通路に人が集まりすぎて全く進めない。
しかもライブハウスで起きるストームまで発生していた。
皆、ターフビジョンに映っているディープインパクトの姿を見ているが、こっちはそのターフビジョンで流してくれない中京と阪神のメインを見たい。
結局発走時間に間に合わずに人ごみの中手元のラジオで阪神のメインを聴く事に。
ようやくスタンドの中に入れたのはそれから5分後の事で、詰まった通路の中を15分以上いた事になった。
一緒に出たお客さんに「お疲れ様です」と声を掛け、すぐに中京と阪神の最終の予想をし、馬券を購入した。
その後は中山の最終は外したが、中京と阪神の最終は的中。
阪神最終のファイナルステークスエンシェントヒルが一気の末脚で1着となり、1090円の単勝を当てた。
思えば彼女には初勝利となった未勝利戦、4連勝となったトパーズステークス、2度の仁川ステークスと度々お世話になった。
しかも単勝でも配当がつく事から彼女からいい思い出と配当金を貰った。
2006年の中央競馬の最後も思い出が多い彼女から当てる事が出来て嬉しかった。  


払戻を済ませ、スタンドの外に出るとディープインパクトの引退式が始まろうとしていた。
外には金子オーナーの勝負服を着たファンらがディープインパクトの最後の雄姿を見届けるために待っていた。
ターフビジョンにはディープインパクトに対してのメッセージが流れていた。
そして地下馬道からディープインパクトが登場。一斉に歓声とカメラのフラッシュと飛び交った。
引退式は同じく有馬記念後に行われたシンボリクリスエスタップダンスシチー有馬記念前に行われたマンハッタンカフェのを見た事があるが、この3頭の時は声を出したりもしたが、今回は冷めた目でディープインパクトを見ていた。
ファンからのメッセージ紹介、そして関係者からの言葉が終わった後、ディープインパクトは次の戦場である北海道に旅立つために地下馬道へと消えていった。
これで華やかにそして騒がれ続けたディープインパクトの競走馬生活が幕を閉じたのだ。



花火などを使ったグランドフィナーレが終わり、これで2006年の中央競馬は幕を閉じた。
中山競馬場を出て今回は白井に行こうと思い船橋法典の駅前でバスを待ち、10分後にバスに乗車。
寝不足で眠い中、何とか眠らずに白井に着く。
白井は大型スーパーが3店、さらにはファーストフードも何店舗もあり賑やかな街だったが、人影は少なかった。
実はそこから北総線で帰ろうとも思ったが、運賃を見て驚く。
高すぎる・・・・・北総線の運賃高すぎる・・・・・
20分くらいしか乗らないのに680円は高すぎる・・・・・
ここを作るかなり前にある掲示板である人から「日本一高い鉄道」だとか「定期代で10万は超える」とか書き込まれていたのを覚えていたけど、現地で改めて北総線の運賃の高さを実感しました。高すぎる・・・・・・
近くのトウズで買い物をした後、今度は成田線の木下までバスで向かった。
駅前にはライフがあったが、それ以外は駅前には何も無かった。
成田線は本数が少なく、1時間に2〜3本くらいしかなく、駅舎の中で15分ほど待ったが、地元のボランティアの人がベンチの上にシートを敷いていてくれて、木下の住民たちの温かさを感じた。
木下からは成田線総武本線横須賀線、山手線と乗り継いで23時前に家に着いた。


白井でも成田線の車内でも近くにいた人々からディープインパクトの話題が出ていた。
結局2006年12月24日はクリスマスイブではなく、ディープインパクトの日だったようだ。
そんなディープインパクトディープインパクトの日に見事ラストランを飾り華やかに引退した。
自分はそんなディープの勝つ馬券を買わなかったが、買わなかった事に後悔はしていない。
ここでディープインパクトに一度も印を打たなかった事にも後悔はしていない。
自分を貫いたのだから・・・・・・
その後は27〜31日は大井・帯広・名古屋を、新年に入って3日・4日と川崎・帯広・名古屋のレースを打ち、先週から中央競馬も打ち始めました。
今年もまたバカな1年を送り続けそうです。