昨日のJRA賞に続いてNARグランプリ2007の表彰馬の予想もしたいと思います。

サラブレッド2歳最優秀馬:ディラクエ(川崎・内田勝義厩舎所属・7戦3勝・北海道2歳優駿(統一Jpn3)、全日本2歳優駿(統一Jpn1)2着)
レベルが高かった昨年の道営2歳勢の中で北海道2歳優駿を勝ち、さらに全日本2歳優駿で2着に入ったディラクエがほぼ受賞と見ています。他に候補を挙げるとなるとエーデルワイス賞(統一Jpn3)を勝ったマサノミネルバ笠松のチュイリュイ、兵庫のアルアルアルなどがいますが、統一グレードでの実績があるディラクエには及ばないでしょう。その点で惜しかったのは既に中央に移籍したエックスダンス。そのディラクエを子供扱いしていただけに・・・・・・。函館2歳ステークスを勝ったハートオブクィーンは地方での成績とその後の成績、中央移籍などからここでは不利。


サラブレッド4歳以上最優秀馬・最優秀短距離馬:フジノウェーブ(大井・高橋三郎厩舎所属・牡6・27戦16勝(昨年7戦4勝・JBCスプリント(統一Jpn1)、東京シティ盃(S3)、マイルグランプリ(S2))
昨年は中距離を中心に古馬勢の活躍があまり思わしくなかった。アジュディミツオーも昨年は3戦未勝利で5月のかしわ記念以降出走が無かった。不作だった古馬陣の中で挙げるとなると地方馬として初めてJBCを勝った大井のフジノウェーブサマーチャンピオン(統一Jpn3)を勝った愛知のキングスゾーンの2頭の争いか。キングスゾーン交流重賞でも堅実に走っていたが、ただJpn1勝ちの実績があるフジノウェーブが優勢と見た。短距離部門では他にアフター5スター賞の勝ち馬で東京盃3着のベルモントサンダー、兵庫のベストタイザンなどの名前も挙げておく。


・アラブ最優秀馬:フジノコウザン(福山・吉井勝宏厩舎所属・牡5・39戦20勝(昨年19戦9勝・タマツバキ記念全日本アラブ大賞典、金杯
ここは最後のアラブの全国交流となったタマツバキ記念全日本アラブ大賞典の覇者フジノコウザンと3月に行われた全日本ローゼンホーマ記念の覇者ユノフォーティーンの一騎打ちか。正直予想の面でかなり悩んだが、重賞勝ちの数ではユノフィーティーンが上もサラ相手に重賞勝ちの実績があるフジノコウザンが上と判断し、フジノコウザンを挙げた。福山大賞典を勝ち、タマツバキ記念全日本アラブ大賞典2着など昨年は全てのレースで連対を果たしたバクシンオーは全日本のタイトルが無い事と8月以降休養中の面で厳しいか。


ばんえい最優秀馬:トモエパワー(ばんえい・松井浩文厩舎所属・牡8・175戦28勝(昨年26戦3勝・ばんえい記念、帯広記念、岩見沢記念)
こちらもトモエパワーとミサイルテンリュウの一騎打ちか。年間での勝利数では5勝挙げたミサイルの方が上だが、3勝でもばんえい記念、そしてBG1の帯広記念勝ちの実績があるトモエパワーが上と判断した。しかし、ミサイル、トモエとも近走の成績が悪くその辺が評価にどう影響するか。


・最優秀牝馬:該当無し
古馬戦線は不作だったが、牝馬路線はより不作でクリムゾンルージュがTCK女王盃(統一Jpn3)、マリーンカップ(統一Jpn3)、スパーキングレディーカップ(統一Jpn3)で馬券に絡み、またレイナワルツスパーキングレディーカップで2着に入ったが、どちらも受賞するには決め手がなく、他に船橋ベルモントノーヴァ南関東で重賞3勝も交流重賞ではスパーキングレディーカップ4着とやはり決め手不足、道営のマサノミネルバは統一Jpn3勝ちがあるも2歳馬という事がどうか。それらから今回は表彰に該当する馬がいないという事で該当なしに。


・最優秀ターフ馬:コスモバルク(道営・田部和則厩舎所属・牡7・36戦9勝(昨年8戦1勝(うち中央5戦未勝利、海外1戦未勝利)・岩手県知事杯OROカップ
正直この部門も該当なしになる可能性も十分ありそうだ。名前を挙げるとすればコスモバルクとボスアミーゴを挙げるが、岩手県知事杯OROカップコスモバルクがボスアミーゴに圧勝している事からここではコスモバルクにしたが、その他の成績からして受賞に対して決め手に欠く部分が多く、ボスアミーゴは重賞2勝で盛岡の芝ではオール連対もコスモバルクとの直接対決で大きく差が開いた事などからバルクの方が優勢のように見え、やはり受賞するには決め手がもう一つ足りないか。


・特別表彰馬:ヴァーミリアン(21戦10勝(昨年5戦4勝(うち地方3戦3勝、海外1戦未勝利)・川崎記念(統一Jpn1)、JBCクラシック(統一Jpn1)、ジャパンカップダート(G1)、東京大賞典(統一Jpn1))、ロッキータイガーワカオライデン
統一Jpn1 3勝のヴァーミリアンは近年のNARグランプリの特別表彰馬の傾向から受賞するのはほぼ確定か。昨年亡くなったロッキータイガーワカオライデン地方競馬を大いに貢献という事で特別表彰馬に入れました。


サラブレッド3歳最優秀馬・年度代表馬フリオーソ船橋川島正行厩舎所属・牡4・12戦4勝(昨年8戦1勝・うち中央3戦未勝利・ジャパンダートダービー(統一Jpn1)、JBCクラシック(統一Jpn1)2着、東京大賞典(統一Jpn1)2着)
まず、3歳最優秀馬はフリオーソとアンパサンド、トップサバトンの三つ巴。フリオーソは1勝のみもその1勝は統一Jpn1のジャパンダートダービーでアンパサンドに対し2馬身半差をつけて圧勝した事やその後、JBCクラシック東京大賞典と2着に入った事からフリオーソが優勢か。
年度代表馬フジノウェーブとの争いになりそうだが、同じ統一Jpn1勝ちの実績でも3歳馬ながら古馬統一Jpn1で連続して2着に入ったフリオーソの方がわずかに上と判断し、年度代表馬フリオーソを挙げた。

以上がNARグランプリ2007の予想でしたが、フリオーソは生まれた時代が悪かったのか・・・・・
ヴァーミリアンという強豪がいるだけに・・・・・・・
今年、そのフリオーソヴァーミリアンを逆転する事があるのか。
また、アンパサンド、トップサバトンと再び好勝負を繰り広げられるのか、今年はこの3頭から目が離せなくなりそうです。
ばんえいの方は6歳世代の勢いが良く、この世代が今年のばんえいを引っ張っていくか。あるいは古豪の巻き返しがあるか。その辺に注目か。