重賞の価値

来年度の南関東の日程などが発表された。
東京スプリント東京シティ盃交流重賞になり、名称変更になった形になるが何で4月に新設したのか。
今の路線だと短距離路線は黒船賞かきつばた記念あるいはかしわ記念の形となり、これだと間隔が1ヶ月半ほどだから作らなくても影響無さそうだが。
ただ、短距離の交流重賞である黒船賞が高知競馬の財政状態により実施が不透明な事からその事もあって、短距離馬に機会を与えるためにここで実施するようにしたのか。今回の東京スプリント新設のきっかけには黒船賞が関係しているのではと思います。
東京スプリング盃はそれに向かうレースとして準重賞として行われているスプリングカップを格上げ・名称変更した物だが、この「スプリングカップ」は二千で行われている事から実質は新設という形となる。
この東京スプリントの新設に伴い、マイルグランプリが3月に移行されたが、マイルグランプリは5月に行われるかしわ記念のトライアルレースなだけにかしわ記念のステップレースとして行うなら東京スプリントと被ってでも4月にやった方が良かったかもしれない。
もちろん、3月はマイルを含め中距離の重賞が無い事からここで実施しても価値あるし、「かしわ記念のトライアル」という面ではかしわ記念の1ヵ月半前だからまだ価値はあるが、上で書いたように「かしわ記念のトライアル」としてやるのなら個人的には4月に残って欲しかった。
「勝島王冠」は準重賞として行われている勝島賞を重賞に格上げ。
東京大賞典のステップレースとなるが、元々勝島賞から東京大賞典に向かう馬がいるため、こちらは今の段階では変化は重賞格上げくらいか。
「川崎マイラーズ」は5月に実施。この5月の開催は川崎は重賞が無く、準重賞の「スパーキングナイトチャレンジ」があるが、この「スパーキングナイトチャレンジ」は数少ない中央1000万下との交流競走。
正直な話、「川崎マイラーズ」よりもこっちの方が準重賞とは言え価値がある気がする。
さらにかしわ記念から間隔が短い事、さらに翌週にはさきたま杯がある事から「川崎マイラーズ」が地味な重賞である事は否めない。
地方交流になってから少し存在感が増した「スパーキングサマーカップ」みたいになろうとしても、5月にやる以上は地味感は否めないだろう。
中央ではレパードステークスが新設されたが、8月じゃなくてこれは2月下旬か3月頭に作って欲しかった。
この時期はダート中距離路線が空白になるから1つくらい重賞作ってもいいだろう。
そうでないと、今年みたいに活躍馬が地方に移すケースも出てくるし、8月にやるよりも2月か3月にやった方が価値はあると思う。


この様に新設重賞について色々書いてきましたが、正直な話、重賞作ればいいってもんじゃないと思います。
その重賞に価値があればいいのですが、価値が無ければオープン特別か準重賞に格下げしてもいいと思う。
その重賞の価値について、新設しようと重賞の価値についてよく考えて欲しいと思う。