今日、大井で行われた2歳準重賞のゴールドジュニアーは3戦3勝のマグニフィカとデビュー戦を圧勝したショウリュウの一騎打ちの末、マグニフィカが連勝を4に伸ばした。

大井10レース 09ゴールドジュニアー(準重賞・2歳)
1400メートル・外回り・良


1着:◎5 マグニフィカ     (戸崎圭太)   1分28秒4
上がり3ハロン:38秒8 4ハロン:51秒4
父:ゼンノロブロイ 母:フサイチエレガンス 母の父:ラーイ
船橋川島正行厩舎所属・牡2・通算成績:4戦4勝(09ゴールドジュニアー(準重賞))
2着:△2 ショウリュウ     (柏木健宏)    1 3/4
3着: 7 タイセイアドミラル  (坂井英光)      5
4着: 9 キョウエイパテック  (張田 京)     3/4
5着:△4 アポロプログラム  (桑島孝春)      3
以下:○タケノブレーブ、ミクロン、▲ダイゲキラリー、ギンザウィッシュ、ナリショーシーズン


単勝  5  120円
複勝  5  100円
    2  110円   
    7  140円
枠複 2−5 360円
馬複 2−5 370円
枠単 5−2 380円
馬単 5−2 420円
ワイド 2−5 180円
    5−7 130円
    2−7 370円
3連複 2−5−7  370円
3連単 5−2−7 1000円

マグニフィカは期待通りの強い勝ち方で連勝を伸ばし、2歳重賞戦線が楽しみになったが、しかし、勝ってから気になった事が一つある。
ゴールドジュニアーの勝ち馬はその後活躍しているのか?また、早熟で終わっていないだろうか」という事です。
確かに去年の覇者のソウブムテキはその後は全くいい所無しだし、その前のニックバニヤン羽田盃は制し、的場文男東京ダービー初制覇の夢を見させてくれるも大敗が多いし、過去の勝ち馬はどうなっているのか?
という訳で99年以降のゴールドジュニアーの勝ち馬とその後の成績などをまとめて見ました。

<2008年>勝ち馬:ソウブムテキ柏木健宏
その後の2歳時の成績:14着、11着、12着
3歳以降の成績:8戦して7着が最高の成績。勝利はおろか、連対も掲示板もゴールドジュニアー以降遠のいている。
通算成績:14戦2勝
備考:8着にエロージュ(ユングフラウ賞2着、桜花賞3着、東京2歳優駿牝馬3着)


<2007年>勝ち馬:ニックバニヤン的場文男
その後の2歳時の成績:3着、5着
3歳以降の成績:3歳春に羽田盃を制すも、あとは3着と4着が1回あるだけで大敗が続いている。
通算成績:18戦4勝
備考:14着にスパロービート(09船橋記念優勝、09北海道スプリントカップ(統一Jpn3)3着)


<2006年>勝ち馬:ロイヤルボス内田博幸
その後の2歳時の成績:1着、1着(ハイセイコー記念)、7着
3歳以降の成績:今年3月のマイルグランプリハイセイコー記念以来の久々の勝利&重賞制覇。クラシックは羽田盃6着、東京ダービー3着の成績。勝ち切れない競馬が多いが、崩れなく堅実に走っている。
通算成績:22戦6勝
備考:3着にレッドドラゴン(07ニューイヤーカップ優勝、京浜盃報知オールスターカップ金杯3着)


<2005年>勝ち馬:グッドストーン(石崎 駿)
その後の2歳時の成績:1着(平和賞)、2着
3歳以降の成績:クラシックでも期待され、京浜盃羽田盃で1番人気に支持されるも共に3着。以降は勝ち切れない競馬が続き、2007年に入ってからは初戦は2着も徐々に成績を落とし始め翌年に愛知に移籍し、1勝挙げるも大敗が続き、岩手に移るもここまで14戦して1勝2着2回3着1回の成績。12日の重賞青藍賞で3着に入り、羽田盃以来久々に重賞で馬券に絡んだ。
通算成績:39戦7勝


<2004年>勝ち馬:ハッピーパスポート内田博幸
その後の2歳時の成績:2着、8着、取消
3歳以降の成績:条件戦で4着、5着が1回ずつあるも、他は大敗が多く、最後はB3特別で競走中止して現役を終えている。
通算成績:52戦3勝
備考:2着にトウケイファイヤー(04ハイセイコー記念優勝、京浜盃2着、黒潮盃2着、東京記念3着)、5着にカネショウハヤブサ鎌倉記念3着)、10着にコスモメンツェル戸塚記念2着)


<2003年>勝ち馬:ベルモントサファリ(内田博幸
その後の2歳時の成績:6着、13着
3歳以降の成績:2007年5月までに28戦し、2着が5回、3着が3回入るも未勝利で、最後は岩手で現役を終えている。
通算成績:34戦2勝
備考:2着にエーピーライデン(ハイセイコー記念2着、ブルーバードカップ2着)、4着にシルクビート(03ハイセイコー記念優勝、ニューイヤーカップ3着)、8着にキョウエイプライド(04黒潮盃優勝、羽田盃2着、東京ダービー2着、ジャパンダートダービー(統一Jpn1)3着、しらさぎ賞3着)、10着にゼレンカ東京湾カップ2着、A2特別2勝)、13着にジョウテンデヒア鎌倉記念2着、東京ダービー3着)


<2002年>勝ち馬:ベルモントソレイユ石崎隆之
その後の2歳時の成績:ハイセイコー記念2着
3歳以降の成績:2004年のテレビ埼玉杯を優勝を含む4勝挙げるも重賞では勝ち切れないレースが続いた。しかし、晩年まで馬券に絡むなど重賞は未勝利も度々馬券に絡むなど最後まで堅実に走った。
通算成績:44戦7勝
備考:4着にスギノワンダー(戸塚記念2着、ロジータ記念3着)


<2001年>勝ち馬:ハヤトダイタク(的場文男
その後の2歳時の成績:ハイセイコー記念7着
3歳以降の成績:2003年の全日本リーディングジョッキー内田博幸)など3勝挙げるも、大敗が多く、最後はB2クラスで現役を終えた。
通算成績:21戦5勝
備考:2着にスオウリージェント(01ハイセイコー記念優勝)、3着にジェネスアリダー(01鎌倉記念優勝、02戸塚記念優勝、01全日本2歳優駿(統一Jpn2)2着、ハイセイコー記念2着、東京ダービー2着など)、5着にウエノマルクン(07東京記念優勝、05東京記念2着、大井記念3着、金盃3着)、6着にブルーシーズハイセイコー記念3着)


<2000年>勝ち馬:レオボストン(鷹見 浩)
その後の2歳時の成績:青雲賞1着
3歳以降の成績:青雲賞を制し、5戦5勝とクラシックで期待されるも、羽田盃5着、スーパーチャンピオンシップ10着で引退している。
通算成績:7戦5勝
備考:この年は11月開催(1日)。3着にイチコウバクシンオ(黒潮盃2着)、7着にベルモントデーンズ(00東京3歳優駿牝馬優勝、他に準重賞2勝)


<1999年>勝ち馬:ワンダーグルーム(石崎隆之
その後の2歳時の成績:1着(平和賞)、4着(全日本2歳優駿
3歳以降の成績:JRA弥生賞に出走するも、フサイチゼノンの8着に入るも、これが最後のレースとなり、2002年10月に登録抹消し種牡馬入り。種牡馬として5頭子供が生まれており、うち3頭がデビュー。ホクソウワンダーが南関東で3勝、ホクソウウィンドが南関東で2勝挙げている。今年の2歳にホクソウウィンドの全弟が唯一登録されている。
通算成績:6戦3勝
備考:2着にヒノデラスタ(00東京ダービー優勝、平和賞2着、ニューイヤーカップ2着、羽田盃2着、東京王冠賞3着)3着アイアイアスリート(00京浜盃優勝)、5着にカネショウローレル(ブルーバードカップ2着)、7着にアローウィナー(00東京王冠賞優勝、スーパーチャンピオンシップ2着、京浜盃3着)、10着にカミスドリーム(00戸塚記念優勝、04ステイヤーズカップ優勝、04高崎記念優勝、東京湾カップ3着、東京記念3着)

こうして調べると、その後あまり大成できなかった馬がかなり目立ちます。
99年以降の優勝馬の中でその後3歳になってから重賞勝ったのはニックバニヤンロイヤルボスベルモントソレイユの3頭だけ。
3戦3勝の成績で挑み、このレースを制したレオボストンはハイセイコー記念を勝つも、その後2戦して引退。
同じく3戦3勝の成績で挑んだグッドストーン羽田盃までは地方ではオール連対果たすも、以降は長期スランプに陥り現在に至る。
この2頭の例があるため、同じ3戦3勝で挑んで勝ったマグニフィカも同じ運命を辿るだろうか。
そうなると、クラシックまでは買えて、一度着を外したらあとは頭では消しという事になるのだろうか。
着を外してからどうなるかがこの馬の今後を左右しそうです。
ちなみに敗れた馬についてもその後重賞で馬券に絡んだ馬までを記載しましたが、勝ち馬より敗れた馬のほうがその後活躍している傾向にあります。
2着・3着はおろか、このレースから大敗した馬からも重賞で活躍した馬が出ているだけに長期的に見るなら勝ったマグニフィカだけではなく、それ以外の馬にも注目した方が良さそうだ。
その中でも2着に入ったショウリュウは一騎打ちに敗れたとはいえ、内容は悪くなく、ゴールドジュニアー2着馬からは表の中では重賞勝ち馬が3頭、うちスオウリージェントとトウケイファイヤーハイセイコー記念を勝ち、唯一の例外であるヒノデラスタも東京ダービーを勝っている事からハイセイコー記念に出る場合、ショウリュウ頭で買ってみるのもいいかもしれません。また、表以前でもオグリダンディやサンライフテイオーがいる事から、マグニフィカだけではなく、ショウリュウにも大きく注目した方が良いと思います。