ついにJRAも手を出したか

今日、病院に行った帰りに高架下の書店で「鉄道ファン」を立ち読みする。
すると、トピックスのコーナーにやたら萌え系の絵や見慣れた絵が並んでいた。
鉄道むすめ」のグッズが大量に発売されるために、「鉄道むすめ」のキャラが大量に出ていた上に、さらに「花咲くいろは」とのコラボグッズも出るためにいろはのキャラクター達も一緒に登場していた。
萌え絵は数年前から現代の絵として認識しているためにどうでもいいやという感じになっているが、最近は先の「花咲くいろは」や「たまゆら」、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」のように地方自治体とアニメがコラボするケースも増え、色んな所でアニメのイラストも見るようになった。
公営競技にしても、時代の流れには逆らえないようで、徳山競艇から始まった萌え絵のポスターは各地で次々と使われ始め、アニメとのコラボでも先日、ばんえいで「アイドルマスター」との公式コラボレースが行われ大きな話題を呼んだ。
そして、公営競技の中で一番の売上を誇るJRAもこの時代の流れに逆らえなかったようで、何とアニメを作ることになった。

My sweet ウマドンナ

さらにスタッフ・キャスト陣は

シナリオ:蒼山サグ(「ロウきゅーぶ!」)
キャラクター原案:緒方剛士(アニメ「スクライド」、映画「銀色の髪のアギト」キャラデザ)
制作:プロダクション I.G(「攻殻機動隊」シリーズ、「図書館戦争」、「戦国BASARA」シリーズ、「君に届け」シリーズ、「うさぎドロップ」など)


キャスト*1
調教師 夢路 寿   佐藤利奈御坂美琴(「とある魔術の禁書目録」「とある科学の超電磁砲」)、ネギ・スプリングフィールド(「魔法先生ネギま!」シリーズ)、南春香(「みなみけ」シリーズ)、ブルースター(「チャギントン」)など)
厩務員 松田あすか 豊崎愛生平沢唯(「けいおん!」シリーズ)、初春飾利(「とある魔術の禁書目録」「とある科学の超電磁砲」)、スゥ(「しゅごキャラ」シリーズ)、押水菜子(「花咲くいろは」など)、
騎手  藤沢紅莉栖 遠藤綾シェリム・ノーム(「マクロスF」シリーズ)、高良みゆき(「らき☆すた」)、牧野つくし(「流星花園*2)、兵堂剣蔵(「バトルスピリッツ」シリーズ)など)


シナリオのサグさんがかなりの競馬好きでキャラ名も歴代の有馬記念馬と管理した調教師の名前にしたくらい*3だから、個人的にはストーリーは少し楽しみにしていますが、ただ、これで新たに競馬ファンを増やせるかというと疑問符が付きます。
これで「競馬」に興味を持ってくれるか、あるいは「作品」に興味を持ってくれるかでその先が変わると思います。
「競馬」に興味を持てば、レース場あるいはWINSとかに来てお金を落としてくれると思いますが、「作品」にとなると、「作品」関連グッズにはお金を使うが、「競馬」にはお金を落とさない可能性が十分高いからです。
ストーリー内容は詳細が出ていないので今はコメント出来ませんが、「風のシルフィード」「マキバオー」のような物に無い限りは「競馬を題材にしたただの萌えアニメ」として終わってしまい、「競馬」に興味を持ってくれる人は少ないと思います。
ただでさえ、売上減少で来年の賞金減額や引退馬を助成する助成金の対象年齢引き上げと助成金削減が発表されてすぐ後にまさかのコンテンツ発表に失敗したら既存ファンから「無駄使いだ」だとか「そんなのに使うお金があるんだったら賞金(あるいは助成金)に回せ」などの声が飛び、新規ファンも獲得できない所か既存ファンからもソッポを向かれる危険性もかなりあります。
アニメ1本作るのに数百万とか数千万掛かると言われているだけにこれが失敗したらまさに溝にお金、いや、鳴門の渦潮に札束を落としたような事になるだけにこれが果たして新規ファン獲得に繋がるかどうか、ある意味担当者の首とかが掛かっていそうです。

*1:左から順に職業、キャラ名、声優、主な出演作とキャラ名

*2:吹き替え

*3:夢路寿=ドリームジャーニー(2009年)+池江泰寿、松田あすか=松田国英ダイワスカーレット(2008年)、藤沢紅莉栖=藤沢和雄シンボリクリスエス(2002年・2003年)