7月10日
東京11レース 農林水産大臣賞典第15回ジャパンダートダービー(Jpn1)
2000メートル・外回り・20:10発走


  1 1北ミータロー       56北 服部茂史 (田中淳司) 牡3 STV北海優駿1着
    2兵ユメノアトサキ    54兵 坂本和也 (新子雅司) 牝3 兵庫ダービー1着
  2 3高アラマサシャープ  54  本橋孝太 (別府真司) 牝3 高知優駿1着
▲  4 ジェネラルグラント  56  石崎 駿 (出川克己) 牡3 東京ダービー2着
◎3 5Jクリソライト      56J 内田博幸 (音無秀孝) 牡3 昇竜ステークス1着
☆  6 ソルテ         56  真島大輔 (寺田新太郎)牡3 東京ダービー3着
  4 7佐ダイリングローバル 56佐 山口 勲 (東 眞市) 牡3 九州ダービー栄城賞1着
    8 アルムダプタ     56J 三浦皇成 (五十嵐忠男)牡3 伏竜ステークス9着
△5 9 インサイドザパーク 56  左海誠二 (林 正人) 牡3 東京ダービー1着
○  10Jエーシンゴールド  56J 川田将雅 (野中賢二) 牡3 鷹取特別1着
  6 11Jチャーリーブレイヴ 56J 岩田康誠 (尾関知人) 牡3 ユニコーンステークス8着
    12 キタサンオーゴン  56  山田信大 (佐藤賢二) 牡3 東京ダービー10着
  7 13Jベストウォーリア  56J 戸崎圭太 (石坂 正) 牡3 ユニコーンステークス1着
    14 トラバージョ      56  繁田健一 (佐藤賢二) 牡3 あじさい特別1着
△8 15 アウトジェネラル  56  御神本訓史川島正行) 牡3 東京ダービー6着
    16Jケイアイレオーネ  56J 幸 英明 (西浦勝一) 牡3 ユニコーンステークス3着

ホッカイドウ、南関東、兵庫、高知、九州と各地のダービー馬が集まり、さらにJRA勢も好メンバーが出走する事から楽しみであるとともに難解な一戦となった今年のジャパンダートダービー
それだけに予想も悩んだが、昇竜ステークスの上位2頭と東京ダービー上位馬に印を付けた。
◎:クリソライト・・・・・・・ここまで8戦して3勝2着5回と全て連対を果たしており、2走前の500万下では力の違いを見せつけ、そして前走の昇竜ステークスでは直線に入ってからエーシンゴールドらを並ぶ間もなく先頭に立ち、食い下がるエーシンゴールドを競り落として連勝を決めた。差はわずかも着差以上の強さを見せただけに相手が揃うここでも十分にやれる。ユニコーンステークス組に比べローテーションが楽なのもプラス材料だ。
○:エーシンゴールド・・・・・こちらも5戦して3勝2着2回と全て連対を果たしており、前走の1000万の鷹取特別では1馬身半差をつけて人気に応えた。直線での伸びも良く、再度クリソライトと勝負になるが、昇竜ステークスでも必死に食い下がっていただけにここも再度好勝負を期待だ。
▲:ジェネラルグラント・・・・昨年のNARグランプリ2歳最優秀牡馬で羽田盃のトライアルの京浜盃では力の違いを見せ、2歳最優秀牡馬の力を見せ付けた。クラシックは羽田盃は体重が大幅に増えたのが影響して4着、東京ダービーでは最内枠から抜け出すもインサイドザパークに最後交わされ2着に敗れたが、南関東のこの世代では力がトップである事を証明させた。それだけに本番でもJRA勢相手でも好勝負に持ち込みたい所だ。
△:インサイドザパーク・・・・末脚が魅力でその末脚を見事前走の東京ダービーで見せ付け、栄えある59代目の東京ダービー馬になった。ただ、京浜盃羽田盃を見るように末脚を繰り出しても前と大きく差が開いている事や今回出るJRA勢の方が上の事から今回は逆転は微妙で、2着・3着狙いが最適か。末脚繰り出してどこまで。
△:アウトジェネラル・・・・・羽田盃で力の違いを見せ付け、東京ダービーでも2冠が期待されるも、最内枠と出遅れ、さらに被された事が影響し6着に敗れた。ただ、今回は外枠になるのはプラスで羽田盃の内容からしJRA勢相手でも互角に勝負できるが、鞍上の御神本がケガをした状態で挑んで来ているだけにその辺がどう影響するか。
☆:ソルテ・・・・・・・・・・京浜盃4着、羽田盃2着、東京ダービー3着と堅実な競馬を続けており、東京ダービーで差を詰めた事から力は付けているようだ。ただ、今回は他地区・JRA勢が加わり、相手強化されることから今までのような競馬が出来るかどうか。引き続き2着・3着狙いが最適だ。
  ミータロー・・・・・・・・ホッカイドウ競馬のダービー馬。南関東でも鎌倉記念インサイドザパークの3着に入った実績があり、他地区勢の中で最も注目を集めているが、その後のニューイヤーカップで6着、碧空特別でキタサンオーゴンとハナ差の2着を見ると、一線級とは幾分力が足りないように見える。距離が延びたここ2戦の内容を見る限り力は付けて来ているが、今回はJRA勢も相手なだけにどこまで食い込めるか。ここで上位に入れば今後が非常に楽しみなだけにこの馬の走りにも注目をしたい。
  ユメノアトサキ・・・・・・第1回のアヤノミドリ以来13年ぶり史上2頭目兵庫ダービー馬。さらに1冠目の菊水賞も圧勝し、のじぎく賞では東海ダービーなどを勝ったウォータープライドらを倒して変則三冠を達成した。力はかなりありそうだが、今年の兵庫の3歳のレベルがかなり低い上に脚質的にもここはマイナスと不安材料が多い。逃げてどこまでやれるか。ちなみに牝馬同士なら先も書いた通りウォータープライドを倒している事から今年の地方の3歳牝馬の中ではかなり上の存在。レディスプレリュードJBCレディスクラシックでは通用する可能性もあり、また、ここでの結果次第では黒潮盃も狙えそうなだけにこの馬の走りにも注目したい。
  アラマサシャープ・・・・・4頭が横に広がった高知優駿の覇者。牝馬交流重賞でも結果を残しているが、ウォータープライドと大きく差を開いているのを見ると、JRA勢や南関東勢の一線級の牡馬が相手になるここはかなり厳しく、静観が妥当か。関東オークスより着順を上げられればいい方か。
  ダイリングローバル・・・・今年の九州ダービー栄城賞の覇者。筑紫野賞に次いで重賞2勝目を挙げたが、今年の佐賀の3歳路線はロマンチックが大きく引っ張っていて、重賞2勝はそのロマンチックが不在だった時に挙げた物で、さらにそのロマンチックに飛燕賞で大きく離されていた事からさらに相手が揃うここでは通用出来るとは思えず、静観が妥当。一桁着順まで行ければいい方か。
  アルムダプタ・・・・・・・新馬戦を勝った後に挑んだ北海道2歳優駿でアウトジェネラルやジェネラルグラント、さらにはカイカヨソウやハカタドンタクを破って2連勝で重賞初勝利を挙げたが、その後は0.9秒差の7着が最高の成績。倒した前の2頭も力を大きく付けているだけに今の状況では今回も厳しい。掲示板までか。
  チャーリーブレイヴ・・・・未勝利から3連勝でヒヤシンスステークスを制覇。前走のユニコーンステークスは立ち遅れたのが影響して8着。ただ、ヒヤシンスステークスのレベルからして巻き返しが可能だが、ここまで左回りしか使っていないのが気になる。そういった不安要素があるだけに飛ぶ可能性もかなりあるだけに過信は禁物か。
  キタサンオーゴン・・・・・東京湾カップで2着、クラウンカップで3着と重賞で実績があるも、一線級相手では京浜盃7着、東京ダービー10着と大敗しているだけにさらに相手が揃うここで通用するとは思えない。脚質的に山田信大に乗り替わるのは好材料だが、追い込んで1桁着順まで行けるか。
  ベストウォーリア・・・・・ユニコーンステークスは内から一気に突き抜け、戸崎にJRA移籍後重賞初勝利をプレゼント。その前の兵庫チャンピオンシップでも2着に入っているが、兵庫チャンピオンシップのレベルや右回りよりも左回りの方が良さそうなだけにチャーリーブレイヴ同様飛ぶ可能性もあるだけにこちらも過信は禁物か。その面からここでは無印に。
  トラバージョ・・・・・・・3歳1組の特別戦を連勝してここに挑んで来たが、雲取賞で12着と惨敗しているだけに力の差が激しく大きいだけに静観が妥当だ。
  ケイアイレオーネ・・・・・帝王賞を制した幸英明西浦勝一コンビがこの馬でJDDを挑む。兵庫チャンピオンシップを圧勝した後に挑んだヒヤシンスステークスで9着、海外を経て挑んだユニコーンステークスは3着も勝ったベストウォーリアと2着のサウンドリアーナからは力差があるように見え、1度使われて上向きがありそうも3着狙いが最適か。


ベストウォーリア、チャーリーブレイヴ、ケイアイレオーネとこのレースで活躍が目立つユニコーンステークス組を無印にしたが、今年はユニコーンステークスの開催時期が遅くなった事からローテーション的にもさらに厳しくなっただけにこの3頭の走りが来年以降のユニコーンステークスからの参戦馬の評価の指標になるだけに、ユニコーンステークス組の結果にも注目したい。
ミータロー、ユメノアトサキの評価にも書いたが、今年は例年以上にメンバーが集まっているだけに走りに注目すべき馬も多数揃ってる。
それだけにこのレースの内容や結果が与える影響がかなり大きそうなだけに今年は上位馬だけでなく、下位入線馬に対しても例年以上によく注視して欲しいと思ってる。