http://shinkai.seesaa.net/article/21094.htmlid:toronei:20040525より
やはりですね。
id:yoake:20040511にも書きましたが、

実際、日本のレコード会社は売り上げ減の理由については「「違法なコピー」が原因だ」と言って、CCCDとかを出し、その結果、音質の悪さやPCで聴けない不便さから音楽ファンを怒りだし、さらに売り上げが減り、さらに前記の発言を言い訳に使う。
結局レコード会社やビデオ販売会社などの考えとそれを聴く音楽ファンの考えが対極化しているような感じもします。つまり、会社側と消費者の間に温度差が生じている気がします。会社側が消費者の気持ちをよく読みとって行けば良いのに、やっている事は著作権法という法律を武器に使い、締め出しを行ったり、自分達の責任を認めず、何でも消費者のせいにする。後期じゃまるで三菱みたいだ。

この時はwinny事件で著作権の事を書いてる時に見つけた記事でこう書きましたが、やはり売り上げ減の原因を「違法コピー」と言って、CCCDとかを出し、対極化していると書きましたが、記事では音楽DVDで売り上げが横ばいと書いていますが、当然でしょ。
avexとかハロプロ系とか見ると、CDシングルと同時にシングルDVD出しているのもいるんですから、ファンとなれば映像が見れて、なおかつ音源も聴けるDVDシングルを買う人も多いんじゃないでしょうか。
DVDシングルだと特典映像が入って、CDよりもお得という気もしますし。
さらにこんな事も書いてある。

CDアルバムの新作発売タイトル数。1996年の16,385タイトルから徐々に減少して、1999年15,208から2000年に12,573と激減。その後も更に減少を続け、2002年は11,152タイトル。全盛期の68%、ざっくり言って3分の2である。ついでにデビュー歌手数というのを見てみると、これも1993年の417からだんだん減って2002年には199。半分以下だ。
つまりは、レコード会社が新人を発掘し、売り出す努力をしなくなり、発売するアイテム数を減らして“売れるものだけを売る”方針でボロい商売をしようと狙った結果、売上が落ちてきたという当たり前の結果が、ここに並べられたデータが物語っているのだ。これは俗に自業自得と言う。

実際、メジャーよりもインディーズで活動を続けるミュージシャンやメジャーからインディーズに移るミュージシャンが多いのも一因じゃないでしょうか。このチャートがメジャーレコード会社のみとすれば。
これは新宿LOFTが発行している「ROOF TOP」に新宿LOFTの店長が言っていたことですが、
「メジャーからインディーズに戻ってくるミュージシャンは疲れ果ててるのが多い。しかも、原盤権を戻そうとすれば高額なお金を要求してくる」というお話を聞いたことがある。
さらにメジャーのレコード会社のスタッフはそのミュージシャン独特の音楽を大衆に受け入れさせるために無理やり音楽性を変えさせるといった話も聞いたことがあります。
つまり、メジャーのレコード会社というのはそのミュージシャンの人物像、音楽性なんかよりそれらを殺して、大衆性のある音楽に変え、そしてお金という考えがあるようです。
もちろん中にはちゃんとそれらを分かって、そのアーティストの自由にさせて
いるという考えのあるスタッフもいます。
しかし、それらのスタッフの考えがある意味言えば音楽を腐食させている、つまり音楽を作っている自分達が自分達で音楽を腐食させている、そして売り上げを減らしている、そして自分達が理由の売り上げ減の言い訳をして、さらに音楽ファンを逃がす、つまりは自分で自分の首を絞める、ある意味自殺行為をしているような気がします。
それらの事は既に雑誌とかのメディアにも載せられてますから、若いミュージシャン達は自分達の音楽を失いたくない、レコード会社の言いなりになりたくがないために拒否しているミュージシャンもいると思います。
そのためにメジャーのレコード会社はレコード会社内にインディーズレーベルを作っているのもあります。(HYとかロードオブメジャーとかはavex太陽族はワーナー内のインディーズレーベルから出しています(出していた))
しかし、インディーズファンの中にはそれらを気嫌いしているのもいる。結局は掘り起こしみたいな物、偽インディーズみたいだと。
これだと親会社にも売り上げが出る。avexなど去年はむしろHYの売り上げとあゆの売り上げだけで成り立っていたんじゃないかと思うくらいです。
メジャーからインディーズに戻るミュージシャンというのはメジャーで売れなかったなどのミュージシャンが思い浮かびますが、最近はDOMINO88みたいにメジャーでもある程度成績を残したのに戻るミュージシャン、ベテランミュージシャンの中にも自主レーベルを作ってインディーズで活動するのも増えています。
インディーズのミュージシャンというのはライブ主体で、メジャーに行っても変わらないのも多い。そのために1年で多くCDが出せない。これが金儲け優先のレコード会社だったら、売り上げが望めないと言って斬ってしまう、ベテランミュージシャンについても最近向かい風が強く、リストラさせるのが多くなり、谷村新司みたいに自主レーベル作るのもいる。
ちょうどCDタイトルが減り始めた頃というのはハイスタなどがインディーズミュージシャンが台頭してきた頃と重なる。先にも書いたとおり、インディーズミュージシャンはライブ主体で1年でCDを出す枚数がかなり少ない。そして現在ではインディーズブームになり、インディーズでもモンゴル800HYみたいにメジャーにも劣らない大セールスを叩き出すのもいるし、流通もよくなった。
おそらくCDのタイトル減の背景にはインディーズブームもあると思います。
新人にしても、メジャーレコード会社はいきなりの新人よりもインディーズの人気のミュージシャンをデビューさせたほうが儲かるから、メジャーに行く意思のあるインディーズミュージシャンや今はオーディション乱立の時代で、特定のオーディションの合格者、そしてCDを出す前から人気のあるタレント・女優・・・新人発掘はこっちの方に回っているのではないでしょうか。
ある意味、バクチより守りの体制にレコード会社は入っているんじゃないかと
思います。
結論でいえば、タイトル減の原因にはインディーズブームがあり、インディーズのミュージシャンにはメジャーレコード会社の金儲け主義により、メジャーを気嫌いしているのもいる。そして誰も知らない新人よりも人気タレント・女優や有名オーディション合格者の方に目が回っている、といった所でしょうか。