さっき、本屋でサイゾーを立ち読みしてきたが、その中で大月隆寛浅羽通明らが「ゴーマニズム宣言」についての批評を行ったページがあった。
その中で彼らは最近のゴー宣を辛く批評し、「マンネリ」「ゴー宣は2ちゃんねるだった」「陳腐化している」
確かに最近のゴー宣を見ていると、イラク戦争絡みでマンネリ感が否定できない。しかし、それは世界が壊れてる証拠ではないのか。
9・11以降、日本の言論界は親米・反米に別れ、その上アメリカがアフガニスタンイラクと次々と攻撃、それに対して日本の小泉首相はそんなアメリカの言う事に何の疑いも持たずに従うばかり。さらにその小泉首相の屈辱外交、軟弱政治、北朝鮮問題など時事漫画を扱うゴー宣としてはネタが出来放題の状態になってしまい、しかもここ数ヶ月はイラク情勢の悪化でどうしてもイラク絡みは外せなくなってしまい、その結果マンネリや陳腐化が進んでしまったのではないか。
どうしても何年も何十年もマンガを連載すると、陳腐化やマンネリは免れない。しかし、それをどう乗り越えていくのかが、天才と言い張る小林よしのりにかかっているのではないだろうか。
これらを乗り越えて、20年も30年もゴー宣を連載していくことができれば、その時、小林は本当の天才になるんじゃないかと思う。
しかし、ゴー宣のマンネリや陳腐化に一番気付いているのは実は小林自身ではないだろうか。
5月上旬に西部邁と「本日の雑談」という本を出した理由というのもそこにあると思う。
本の中で小林は「最近の言論界に退屈している」「言論界の土俵に上がりすぎた」などと発言している。
本当はイラク戦争以外にも小林は書きたいと思っているんではないだろうか。
しかし、次第に悪化するイラクの情勢やアメリカ・日本での政治のやり方などでどうしてもイラクについて書かなくてはならない。さらにそれに小林が馬鹿でどうしようもないと思っている親米知識人の記事についても書かなくてはならないし、どうしてもイラクの方に頭が行ってしまう。
本当は言論界の土俵から降りて、以前みたいにマルチスタンダードにゴー宣を扱って、馬鹿(ギャグ)をさらけ出したいのに、それに対して世界や言論人たちがそれを許してくれない。そして次々と狂い始めてる。
だから、それに自分の言いたい事を言いたくて、狭い範囲でゴー宣を扱ってしまう。
「本日の雑談」の中で「馬鹿をさらけ出したい」とも小林も言っているし、本当は以前みたいなゴー宣を書きたくてしょうがないだろう。ゴー宣でマルチスタンダードで今は扱えなくなっているから、「本日の雑談」という本を出したと思う。
しかし、イラク戦争は依然終わる気配が無い。小泉首相の軟弱政治も今後もまだ続くだろう。ブッシュにしても次々と支持率が落ちてきているが、依然責任を取る気配は見せていない。
今後もゴー宣はマンネリ化したいばらの道を歩いていくだろう。しかし、そのいばらの道が小林の真価を問われる道だと思っています。

しかし、気になるのは大月隆寛が言った「ゴー宣は2ちゃんねるだった」だが、それって大月さん、あなたは2ちゃんねらーだという事を証明させてしまったのではないですか?
記事の中でも薬害エイズ事件の時の若者の集まりを2ちゃんねるのオフ会と同列にしているし、またその他にもゴー宣を2ちゃんねると見比べてる事も書いているし、記事を書くために2ちゃんねるをいつも見ているのですか?
何よりも記事の中で「コヴァ」という言葉を書いただけでほぼ2ちゃんねらーだと確信していますが、そうなりますとあなたの書いてる事は2ちゃんねるで書き込まれていることと同レベルに近いあるいはそれより少し上って事になりそうですね。
なんか幻滅してしまったそんな感じがします。
実はゴーマニズム板で匿名でいつも書き込んでいたりして。