今日の読売新聞神奈川版にかかれていた事なんですが、桜木町ぴおシティに会員制場外車券売場を開設されようとしていますが、それに反対する地元の人の声と容認派の声が載っていました。
容認派は「集客が期待できる」などの声が出てますが、反対派は「ノミ行為する者が街に出入りし、暴力団の資金源になる恐れがある」と反対の理由を言ってますが、最近各地で場外車券のみならず、場外馬券売場開設でも大きな反対運動が起きていますが、大体の声は前述の「ノミ行為が起きる」や「治安が悪くなる」「教育環境が悪くなる」「未成年が入場する」などのどこも同じような声が出ています。
しかし、この声を聴いて何か疑問を持っているのはうちだけではないと思います。
まず、前述のノミ行為についてですが、「ノミ行為する者が街に出入りする」と言っておられますが、ノミ行為など公営ギャンブルのある施設周辺ならまだしも、全国何処でもやっていると思います。
最近は各施設でノミ行為追放を促すポスターをでっかく掲示されており、各競技ともノミ行為追放に力を入れておりますが、それでも競技場周辺だけではなく、少し離れた街でも喫茶店の中とかでノミ行為は依然行われていると思います。
特にディレクTVやスカパーが出来てから、グリーンチャンネルSPEEDチャンネルレジャーチャンネルなどで遠く離れたところでも競馬や競輪のレースが見られるようになった事や、ネットの普及で、出走表を手に入れることも容易になった事、電話投票の普及などから今では施設周辺だけではなく、全国何処に言ってもノミ行為は行われてると思います。
最近は3連単など当てるのが難しい馬券も出て来たことから、ノミ屋のとっても儲けやすいと思いますが、しかし、逆にリスクもそれなりに高くなり、購入せずに外れてしまえば儲けになるが、購入しなかったが、当たってしまった場合、場合によっては100万単位の大損になりかねない。
ここを見ると、夏競馬の時期は特にリスク度が高くなり、自殺したり、潰れるノミ屋も多いとの事。
3連単時代の今、ノミ屋は大きな岐路に立っているかもしれません。
当てるのが難しい馬券が出てきたから、購入しなければ儲けが入る、しかし、一たば当たれば大損・・・・・
まだ枠番連勝複式しかなかった時代に比べ、今は万馬券万車券も出まくっている時代。
枠複の頃は購入せずに当たっても損はわずかだと思ったが、今ではリスクを伴う事になってしまった。
公営競馬だけではなく、遂にギャンブルの中で一番大きなJRAもこの夏に3連単を始め、昨日の競馬で3連単100万馬券が出てしまった。
競馬も競輪も競艇もオートも結果という物は神のみぞ知り、どういう結果になるのかわからない。
めちゃくちゃ堅い決着もあれば、夢馬券も出る決着もある。
こんな時代だからこそ、ノミ屋にとって見れば、リスクの高い馬券の購入依頼を受け、どうするか岐路に立たされてると思います。もし当たればそれはノミ屋生命にも致命傷にもなりかねないから・・・・
話は逸れているが、施設周辺に限らず、ノミ行為は何処でも行われてると思います。そのため、施設周辺だけというのは古い考えではないでしょうか。
先の反対運動もそうですが、見ていると、反対派の考えは古き悪しき時代のままギャンブルに対しての思考が止まっている人も多いと思います。
中にはまだ治安が悪くなるような行為があるのもあるかもしれませんが、しかし、競馬の場合、特にJRAの場合、今ではほとんど昔ながらの光景は見られなくなり、若者・女性・ファミリーの姿が多くなりました。(逆にそれが売り上げを減らしてんだけどね)
それでも別府とか仙台は反対運動で断念せざる得なくなった。
高松の場外でもやはり反対運動は起きたが、今日まで事件が起きたという話はあんまり聞いてないぞ。
結局、ギャンブルという固定観念に時代が変わっても、それが古き悪しき時代のまま思考が止まっていて、「治安が悪くなる」などの理由を言って反対しているかもしれません。青少年に対する影響も、じゃあ、何でゲーセン開設には反対しないのかと言いたくなります。
遅くても夜9時までしかやっていないギャンブルに対して、24時間営業で、深夜に開いているゲーセンの方が青少年への影響が大きいと思いますが。
最近、「青少年に人生の厳しさを教えるためにギャンブルを教えたほうがいい」という評論家のコメントを目にしますが、同感である。
ギャンブルたって、最低100円で出来るもの。ゲーセンと変わらない。
自分の金で勝負し、外れれば自分のお金が戻ってこないという勝負の厳しさを叩き込ませるにはいい機会だと思う。
一晩中ゲーセンにいて、2度と帰ってこない大量のお金をつぎ込んで、バーチャルリアルティの世界の溶け込むよりも夜9時までのギャンブルならば、当たればお金が戻ってくるし、ゲーセンより熱い物が見られる。
これで金目当ての犯罪が起きても、結局は同じ遊ぶ金欲しさでゲーセンと何も変わらない。
むしろ、勝負の厳しさを教えるにはギャンブルの方がいいと思う。

反対運動が起きて、もう一つ言いたい事は「じゃあ、お前ら地域で連携する事はしないのか」です。
先も書いた「教育環境が悪くなる」など地域で連携すれば解決できる問題だってある。
それを通り越して、反対ならば、その地域の人は関係が希薄である事を証拠にしているのではないか。
反対運動の組織を作るよりも、出来てからどう地域を連携し、「青少年への悪影響を抑えこむか」これを前提に話し合うべきなのに、結局ギャンブルという固定観念から、出来てから自分たちでやって行く事をやろうとせずにすぐに反対なんて、その地域は高崎競馬以上にやる気がないと思います。
子供達に「20歳になるまでやらないで」とか教え込むのが役目なのに、結局は固定観念が勝ってしまうという事になります。
反対派の人たちは施設が作られると聞いて、まずはすぐ反対ではなく、その公営競技の現状やファン層などをよく調査し、さらに子供達に教える事や出来てからどう地域を連携する事から考え、それでもダメな場合は反対運動してもいい。ただ、それら調査もせずにただ固定観念から反対というのはもどかしく、生きたシーラカンスみたいな感じである。

競馬を始め、最近は公営競技はギャンブルではなく、もはや娯楽の1つとなっている。しかし、未だにギャンブルは悪い目で見られている。
ギャンブルより日々ゲーセン通いの方がもっと悪い目で見られてもいいと思うし、ゲーセンが作られる事に対しては寛大な姿勢でいることはどうかと思う。これがショッピングモールのゲーセンならまだしも。
結局、いくら時代が変わってもギャンブルという悪い意味の固定観念は今も取れてないと思います。
現に自分も家族と友人以外には競馬好きである事は話してないし。
この固定観念が破壊されない限りは当分は開設を巡ってもめる事は起きそうです。
その固定観念が終身雇用のように壊れる日はいつ来るのだろうか・・・・・・・