昨日、川崎競馬場で行われたデイリー盃第16回ロジータ記念はグローバルリーダーが優勝しましたが、このレースで気になったのはこのレースに出て8着、11着だったヒカリトリアネーとミスエムカーベーの父親。
ヒカリトリアネーの父はヒカリバオー、ミスエムカーベーの父はロードメイプルとあまり聞いた事のない名前だ。
そこで今日、この2頭について調べてみた。
まずはヒカリトリアネーの父ヒカリバオーについて。
1994年アメリカ生まれでイージーゴアの産駒で母はUSAのGIで3着になった事がある。
半兄にアメリカGIのホープフルステークスを勝ち、重賞5勝含む21戦7勝を挙げ種牡馬としても成功しているソルトレイクがいる血統。
栗東の柳田次男厩舎から96年11月30日に阪神でデビュー。
デビュー戦は4着と敗れた後、3戦目で初勝利を挙げたが、勝利を挙げたのはこの時だけで、結局6戦1勝で種牡馬入りした。
種牡馬入りしたが、種付け頭数に恵まれず、既に種牡馬登録から抹消。
登録されたのは中央で3勝を挙げ、1000万下で現役のヒカリブラッシア、2戦未勝利で引退したヒカリガイア、佐賀で現在2連勝中のヒカリアンバー、そして川崎でJRA認定新馬戦を勝ち、南関東G3のローレル賞3着、南関東G1の東京2歳優駿牝馬5着のヒカリトリアネーだけである。


一方のミスエムカーベーの父のロードメイプルは1995年生まれで父はエーピーインディ、半姉にアメリカでGI8勝など重賞13勝含む21戦15勝を挙げ、94年のエクリプス賞牝馬チャンピオンに輝いたスカイビューティを持つ。
父がブラッシンググルームからエーピーインディに変わった半弟のロードメイプルにも注目が集まり、名門藤沢和雄厩舎に所属したが、デビューが遅れ3歳の5月にデビュー。2戦目で初勝利を挙げたが、結局は12戦3勝で引退。血統が買われ、種牡馬入りした。
ここまで27頭が登録され、中央ではヨイチイーストが未勝利戦で3着に2回、スプリングラゴスが3着に1回入っている。
地方ではダブルサイクロンが佐賀で3勝、セユードリームが川崎で1勝、ミスエムカーベーがJRA認定新馬戦を勝つなど2勝を挙げている。
2歳世代にも何頭かおり、今後活躍馬が増える可能性が残されております。


いずれも上の兄姉が走っており、現役時代は偉大な兄姉に続けと大きく期待されたが、満足な結果を残せずに引退し、血統背景が買われ種牡馬入りするも、種付け頭数に恵まれず、華やかだったデビュー前に比べてこういった場所でマイナー種牡馬として取り上げる事に。
この2頭の数少ない産駒たちが果たして父の名前を広めるくらいにどれくらい活躍してくれるのだろうか。
ちなみに勝ったグローバルリーダーの母の父のテイオーソロンもやはりマイナー。
現役時代10戦して3勝、産駒に重賞勝ち馬はおろか中央での勝ち馬も出てなく、母の父としてこのグローバルリーダーが孫にして現役時代も含め、初めてテイオーソロンに重賞の味を味わせてくれたかと思います。