曲名:東関のジェシー
(元曲:ひとひらの桜)


桜咲く墨田公園 いつか彼と歩いた
この春の 陽気のような人だった
夢の中 彼を追って
この土俵に立っていた
彼は言う 「厳しさを守っていくこと」


ハワイからはじまる物語に
人生という名をつけよう
遠い国で もがいて苦しんで失って
歩んでゆく道に


小結と平幕を 往復し続け
関脇に 昇進する 秋がやって来た


曙に武蔵丸 高見盛を育て
振り返ると そこには遥かな年月
夏が来る まぶしい光に包まれて
沢山の 思い出を
ファンに 残して


愛してるこの相撲 今も 見つめてる

残り2日となったこの企画。10曲目は「CLANNAD」から「ひとひらの桜」の替え歌です。
メインヒロインの古河渚の卒業式のBGMとして流れる「遥かな年月」に歌詞をつけたナンバーで、歌詞もCLANNADを象徴するような物になっています。
そのため、替え歌の方もなるべく壮大にと、6月に日本相撲協会を退職した元高見山の元東関親方を題材に作りました。
ただ、元東関親方の全てを歌詞に書き切る事は出来ませんでした。
それでも、なるべくドラマチックに作り上げたいという事で出来上がったのがこれになりました。
アレンジした作品とはいえ、元曲と近かった上、この元曲の「遥かな年月」が自分は好きで、もう数え切れないほど聴いていて、曲調とかも覚えていたため歌詞を書くのはこのシリーズの中ではすんなりと出来た方です。
それでも、元の歌詞と大きく変えた所はそれなりに難しく、何度も歌っては書き直したりを繰り返していました。
その中でも2番の最初のサビの歌詞はどうするか迷い、「曙や武蔵丸高見盛を育てたのも功績だから入れないと」と思い、その後の歌詞と合わせる様にこういう歌詞になりました。
また、元の歌詞の部分である「人生という名をつけよう」と「振り返ると そこには遥かな年月」はドラマチックに見せるために、この2つの歌詞は最初から変える事は考えていませんでした。
そして、それに合わせるかのように後者の方は上でも書きましたが、前後の歌詞が出来上がりました。


元々6月のイベントの時にその元東関親方の相撲替え歌を作って送ろうと、「贈る言葉」とかの卒業ソングの替え歌を考えていましたが、結局作る事が出来ず、これが最初の作品となりました。
相撲ファンはもちろん、多くの国民、そして天皇や首相、大統領といった国賓の方にも愛された45年に及ぶ相撲人生、その45年は歌詞にもある「振り返ると そこには遥かな年月」だったと思いますが、でも、その「遥かな年月」に多くの感動を国民に与え、そして今の相撲の土台を築き上げるなど、日本の相撲界に多大なる貢献を果たした元東関親方。
その軌跡が少しですが、上手く書かれていればと思っています。


この企画もいよいよ明日でラストを迎えます。
最終日もCLANNADの曲で締めたいと思います。
CLANNADの曲で最後といえば・・・・・・