Good-bye Zushidennys

土曜日、用事を終えた後ラジオNIKKEIの競馬中継を聴きながら逗子へと向かった。
そう、デニーズ逗子店に向かうためだ。
逗子駅で降りた後、バスに乗りまずはいつもの通り葉山マリーナに行き夕焼けに月、海、港の風景を写真に収める。
月と海を合わせた写真は撮るのがなかなか難しく、何度か取り直した末納得したのを保存する。
日が暮れ防波堤を出て、葉山マリーナの中で少し過ごした後、いよいよ目的地であるデニーズ逗子店に向かう。


葉山マリーナから7分ほど歩いてデニーズに着く。
デニーズの前には閉店を知らせる看板がでっかく立てられてる。そこには28日に閉店する事が書かれてた。
これを写真に撮り、次に外見も何枚か撮るが、閉店前という事もあってか前来た時より客は多く、待ち時間も先週来た時よりも何倍も時間が掛かった。
何しろ1時間近く待たされたから・・・・・
その待ち時間を使ってコンビニに行って待ち時間を過ごすための本を買いに行こうとするが、他の人も待ち時間を使って外見を撮る客が沢山見受けられ、駐車場にも列が出来ていた。
コンビニに行って本を買った後戻ったらちょうど名前が呼ばれた所だった。
禁煙席を希望したので、前みたいに海が座る席になるのを期待したが、今回は違った席に。
ただ、それでも海は見えるので、夜の海を見ながら飯を注文する。
今回は最後という事で朝もお昼も取らずにかなり腹ペコの状態で来たので。たっぷり食って1分でも長くこの場所に居ろうと作戦だ。
運ばれてくる夕飯が来る間、テラスに立って写真を数枚撮る。
お昼だと青空と青い海が広く見え、夕方になるとこのテラスから相模湾に沈む夕日が見られるなど素晴らしい景色が見られる事で有名だったこのデニーズ逗子店。
自分が来たのはほとんど夜だったため、それらの景色を見ることは出来なかったが、それでも遠くには江ノ島の灯りが見え、少し先には車の光と海岸沿いの店の光が綺麗に見え、いい夜景が目の前に広がっていました。
自分以外にもテラスから写真を撮る人が複数見受けられ、テラスでご飯を食べている人もこの店での思い出を語りながら食べている人も居ました。
席に戻り、夜飯を食べるが、老若男女問わずにこの店についての思い出を語る人も多く居て、店員さんにカメラを頼んで撮る人も何人かいたり、自分のように長時間いた人も複数居ました。


国民的歌手である松任谷由実はこの店に深夜に来て、お客さんの会話を聴きながら店で作詞をしたというエピソードがある。
この店は逗子・葉山に住む人々や逗子海岸でマリンスポーツをする人たち、国道134号線を走るドライバーなど多くの人に愛された店でもあった。
そんな店が2日後に閉店を迎える・・・・・・・。
閉店を惜しむ人も非常に多く、帰ってから見たがyahooのトップにも閉店の記事が出ていたほどだった。
そして閉店間際、いつもこの店を使っている人や青春時代などにこの店を使っていた人たちが別れを惜しんでこの店に沢山訪れている。
自分もその中の一人だ。
葉山に海を見るために行くようになってからこの店を使うようになり、去年逗子海岸で行われたLiaのライブの後もこの店を使用した。
その時の事は去年の8月22日の日記で書いたが、あの時も座った席は海に近い席だった。
その席で海を見ながら夕飯を食べたが、海を見るたびにその時歌われた「青空」や「saya's song」が思い出される。
そして1年と1ヶ月が過ぎたこの日も海をやたら、やはりその時歌われた曲が次々と思い出される。
海岸では花火を打ち上げたり、バーベキューをする人がいたため、余計に思い出される。
他の人もこの店に来て、この店によく訪れていた当時に聞いていた曲などを思い出してる人も多かったのではないかと思います。


3回も追加注文をして、金額は2300円を超えていた。
以前、J-WAVEのラジオ番組で紹介された事があるが、これまでのファミレスで1人で食べた最高金額は2000円だ。
今回はそれを超え、自己最高金額となった。
前の時は帰り道で吐きそうになったが、今回はただ腹一杯になり、何も起きなかった。
結局1時間半この店で過ごし、腹一杯になった事から店を出ることにし、いつも通り会計を済ませる
ただ、店を小さな声で「ありがとう」といい、さらに軽く頭を下げて店を出た。
これでもう終わりだ。もうこの店に来る事はないだろう・・・・・・。
ありがとう、デニーズ逗子店・・・・・・・・


デニーズ逗子店は28日22時に閉店を迎えた。
最終日まで結局人の波は途切れず、閉店直前は1時間以上の入店待ちにもなったそうだ。
逗子の1つのシンボルとしても親しまれたデニーズ逗子店。
多くの人に沢山の思い出を作ってくれたデニーズ逗子店。
28年間お疲れ様でした。