いよいよ週末に凱旋門賞を控え、オルフェーヴルキズナが出て来ますが、特に優勝が近いオルフェーヴルが消えそうなデータを出してみました。


フォワ賞の勝ち馬
ご存知の方も多いと思いますが、フォワ賞の勝ち馬からその年の凱旋門賞を優勝したのは84年のサガスを最後に30年近くも出ていません。
さらに93年以降のフォワ賞の勝ち馬のその年の凱旋門賞での成績は⑤⑫⑥④⑱不②④⑦⑥⑨不⑦⑦不⑮不⑮⑦②の成績で連対率12.5%、掲示板確保率45.4%となっていて、しかも連対した2頭は去年のオルフェーヴルと99年のオルフェーヴルの日本馬2頭だけ。
さらにフォワ賞出走馬を見ても92年のスポーティカから優勝が遠ざかっており、連には絡んでいるものの優勝となると微妙かも知れません。


②年齢
凱旋門賞は3歳馬が圧倒的に強く、平成になってから古馬が優勝したのは7頭しかいません。
さらに5歳となると、80年を超える歴史の中でも7頭しかいなく(4歳馬は去年のソレミアを含めて24頭)、2000年からのデータでも5歳以上の出走馬の成績は1−5−0−2−1−32で勝率2.4%、連対率14.6%と年齢面からもかなり不利なデータとなっています。
優勝したのは2002年のマリエンバードで88年に優勝し、後に日本に輸入され名種牡馬となったトニービン以来の5歳馬の優勝でした。
2着は5回。2008年・2009年のユームザイン(5歳・6歳)、2006年のプライド(6歳)、2005年のウェスターナー(6歳)、2003年のムブテイカー(6歳)と5歳よりも6歳馬の方が2着に入っています。


③再戦馬
意外にも凱旋門賞を再戦して優勝した馬は少なく、再戦して優勝したのは前記の88年のトニービン(87年に2着)から離れており、古馬の優勝は平成に入ってから7回あるもいずれも凱旋門賞初挑戦でした。
再戦馬の優勝は80年代だと他には85年の繰り上がり1着のレインボークエスト(84年18着)と降着になったサガス(84年1着)、83年のオールアロング(82年15着)がいます。
3歳・4歳の時に上位に入り、5歳の時に再戦したら大敗というケースも少なくないだけに大きく敗れる可能性もかなりあります。


④一応買えるデータ?
フォワ賞勝ち馬からその年の凱旋門賞を制したのは2頭ですが、その2頭はいずれも連覇を果たした馬だった。
ただし、74年・75年と連覇したアレフランスは74年は勝利するも75年は5着に敗れており、もう1頭は先ほどから何度も書いているサガス。
共に4歳の時にフォワ賞凱旋門賞を制し、5歳の時は敗れているだけに逆のパターンもありそうなオルフェーヴルは果たして


結論
逆のパターンなだけにひょっとしたらもありそうだが、こっちの予想としては優勝は無く、最高で2着までと言った所でしょうか。
相手強化や気性面など不安面も多いだけに頭ではかなり危険な人気馬になりそうです。
もし、凱旋門賞の馬券が日本で買えたとしたらオルフェーヴルは単ではなく、2着狙いで行った方が面白いと思います。