ずっと体調を崩し、倒れていた今週のニュースの中で特に気になったのはこのニュース。
韓国の人気女優イ・ウンジュさんが飛び降り自殺したというニュース。
自分は映画も見ないし、韓流ブームについても反発していますが、同じ精神を病んでいる身としては、ちょっと気になったニュースです。
仕事も順調だった彼女に一体何が起きたのか。
このニュースで気になったのは遺書の内容。
自殺の原因に去年撮影された映画があるという。
この映画で彼女はかなり激しい演技をしていたと言うが、その後から彼女はうつ病不眠症になったという。
現に彼女は残されたノートの中に「一年前の今日に戻して欲しいって繰り返しています。ダメなことなのは分かっていながらも、よくぶつぶつ言っています。世の中も嫌になり、プライドもズタズタになり、これ以上そうしたくないです」と書かれてある。
さらに自殺した2月22日はその映画で彼女が演じた役の自殺する人同じ日だというのだ。
役者というのは役にのめり込みすぎると、人格までもが変わってしまうという。ショーケンもそれが原因でああなってしまったという。
彼女の自殺した日から考え、その映画で役にのめり込み過ぎていた所はあると思う。
いくら過去の事でもそれがトラウマになって、後年ずっと残る事がある。
現に自分も過去の過ちがトラウマになって、残っていて、ある時、フラッシュバックのようにあの事が思い出されてしまう時がある。
彼女もあの映画の演技の事がトラウマになって、それが自殺へと最終的には繋がったのではないかと思う。
さらに遺書の中で、「誰も恨みたくなかった。一人で耐えて打ち勝とうとしたけれど、一年前に戻りたかった。お金が全てじゃないけれど。お金のせいで本当につらい世の中だよ。私もお金が嫌い」と書かれているが、これは自分の憶測になるが、彼女は韓国の人気女優というプレッシャーに押しつぶされたのではないかと思う。
それを象徴しているのが「お金」という言葉ではないかと思う。
芸能界というのは浮き沈みが激しく、人気者になったからって、それがいつまでも続くとは限らない。
日本の芸能界など人気者になってわずか1年足らずで消えるのもいるし、韓国もそれが同じなのではないか。
さらに最近、韓国の人気者のX−ファイルが漏れたというニュースもあった。その中に彼女の情報があって、それがさらに精神的に追い詰められたのではないかと思う。


あと、もう一つ気になったのは血で書かれた血書。
血で遺書を書いたといえば、尾崎豊が思い浮かびますが、何で彼女は血で遺書を書いたのか。
遺体には手首を切った跡があるというが、そこから出た血で書かれた物だろうか。
血で遺書を書くという事は相当魂の込められた文章という事になるが、彼女の書いた血書にも彼女の母親に対するこれから先立つ不幸への謝罪の言葉が書かれてた。
「お母さん、ごめん」「お母さん、さよなら・・・」の言葉の中には、これから旅立つ娘の不幸に対する謝りと母への愛という物が表れてるのではないかと思う。
それだったら、普通にペンで書けばいいと思うが、おそらく彼女は自殺という事に対する家族への悲しみの事と今から自分がやるとんでもない過ちの事について分かっていたのだと思う。
ペンで書くよりも、血で書いて、私の苦しみをもっと分かって欲しい、そしてペンで書くよりも私の最後の言葉を聞いて欲しい・・・・・・
そんな事もあって、彼女はペンではなく、自分の血で遺書を書いたのではと思う。


彼女が死んでから4日が立ったが、依然韓国は人気女優の自殺に深い悲しみに包まれている。
今日の朝鮮日報のインタビューで韓国の中堅役者のインタビューが掲載されているが、やはり彼女も苦しんだ時期があった。
「役者は人よりも感性が発達しているため、ショックも一般人よりも数十倍大きく感じ、「精神病を持っている」というほどひどい」とコメントしている。
これに打ち勝つためには自己修養が必要だとも言っている。
自分と闘うという事を・・・・・・・・
彼女は自分との闘いに敗れ、そして旅立ってしまったのだろうか。
自殺の要因は先の書いた「演技」だとか「トラウマ」だとか「プレッシャー」だとか色々挙げたが、本当の自殺の要因というのは「自分」ではなかったのではないかと思う。
自分の闘いに敗れ、それが自殺に繋がったのだと思う。「演技」だとかその「自分」という名の闘いの一つの物にしか過ぎないと思う。
彼女や役者だけではなく、多くの人が自分と闘っているのだと思う。
容姿だとか感性だとか色々な物で・・・・・・・
自分と闘って、敗れたものは死へと至ってしまう物だろうか。
それほど自分という物は強そうで弱く、脆く、傷つきやすく、時には死へと至らしめてしまう物だろうか。
彼女の事は他の芸能人の事だけではなく、一般人にも言えることではないかと思います。
自分との闘い・・・・・自分ももっと弱かったら・・・・・・