2005年10月23日 京都競馬場
ここで今日、第66回菊花賞が行われる。
ダービー2着後も順調のインティライミシックスセンスアドマイヤフジマイネルレコルト、危険なダンスインザダーク産駒のダンスインザモアなど春のクラシック戦線を賑わせた面々、そして夏に力を付けて来た上がり馬達。
菊花賞は去年のデルタブルース、2002年のヒシミラクル、2001年のマンハッタンカフェと過去5年以内に3回が夏の上がり馬が制している。
もう既に春のクラシック組とは勝負をつけているディープインパクトに取って、3冠に向けてのライバルはこの夏の上がり馬達だ。
さあ、ディープインパクトVS春のクラシック組VS夏の上がり馬で第66回菊花賞のゲートが開かれる・・・・・・



予定だったが・・・・・・・・


まさかのディープインパクトの回避。まさの大主役不在。
主役がいなくなったため、レースは混戦模様。
馬券の売り上げも伸びず、JRAも新たなニューヒーローを応援するためにこの日の京都競馬場ディープインパクト絡みのイベントを計画していたが・・・・・・・
グッズ売り場には一応ディープインパクトのグッズ売り場も設けたが・・・・・・


とこれから4ヵ月後の未来を少しだけ書いてみましたが、ディープインパクトが3冠確実と言われていても、その前の過去3年のダービー馬は全て4歳春までに故障で引退しているし、特にそのうちの2頭は菊花賞前に引退しているし、あれだけの脚を使うディープインパクトにしても3冠だ、3冠だとか、競馬界のニューヒーローと言われても不安要素があって、菊花賞に出られるのかも分からない。
特に今年はJRAもマスコミもみんなディープインパクトを持ち上げまくって、JRAはダービー当日にポスター入りのレーシングプログラムや東京競馬場ディープインパクトの像を設置するわ、マスコミはまだ引退もしていないのにディープインパクトの本を発売した所もある。
何かある意味、ディープインパクトを商売道具にしているような気がする。
しかも今回は主催者であるJRAまでそれに絡んでいるというのも・・・・・・
競走馬のグッズは有名馬ならタオルとか色々出ているけど、ディープインパクトの時の熱の入れようと来たら、いつも以上に入れ込んでいる。
もし、これで天皇賞(秋)に出たり、海外遠征ならまだしも、故障で早期引退となったら・・・・・・
そうなると、力を入れている分、その損失も大きい。特に主催者であるJRAまでもがスターホースに仕立てようとしているんじゃ。
こうして書いてみると、何かハルウララに近いような気がする。
向こうも主催者が売り出した結果、一時的だけど高知競馬の人気ホースになり、競馬を知らない人にもハルウララの名前を知られるようになった。
ディープインパクトもそのハルウララに近いようなものがある。
競馬を知らない人にもやはりディープインパクトの名前を知られるようになり、入場人員のアップにも大きく貢献。ラジオ番組でもネタにされたり(何か、あるオールナイトニッポンディープインパクトのネタを読んでいたらしいが。ハルウララもやはり賑わっていた当時、ネタで読まれてたのを覚えてる)、色んな所でディープインパクトの名前を耳にするようになった。
そんなスター候補だから、失われたら・・・・・・
そうなると、どうだろう。
ディープインパクトがいない菊花賞に興味が沸くかどうか。同じ3歳クラシックの3冠目なのに、注目度はガクッと下がる。
インティライミが出ればまだマシになりそうだが、それでもディープ一強だっただけに混戦が予想される。
ディープがいないから、ディープインパクト目当ての客が来ずに入場客員も伸びないし、売り上げも伸びない(ディープインパクトが出ていても、売り上げが伸びていないかもしれないが)。
それだけディープインパクトの存在は強力なものかもしれない。
逆にシンボリクリスエスのように菊花賞を使わずに天皇賞(秋)に出るかもしれない。それだと早くからこっちの方に興味が行ってしまう。
ディープインパクトVS古馬の対決、特にゼンノロブロイとかが出るようだったらさらに注目度が増す。
そうなると、1週間前の菊花賞の注目度は天皇賞(秋)よりグーンと下がり、食われる形になりそうだ。
どうやら今年の菊花賞の注目度はディープインパクトが出るか出ないか、選ぶレース次第で思いっきり変わりそうです。


異常というほどに今年のディープインパクトに対する熱の入れようはこれまでの他の名馬よりも超えてると思う。
菊花賞に出れば、当日はJRAも思い切ったディープインパクトに対するキャンペーンが行われるであろう。
しかし、競馬に絶対という言葉は無い。故障があったり、思わぬアクシデントで敗れてしまう事もある。
そうなると、せっかく熱を入れていたJRAや競馬マスコミは・・・・・・・・
果たしてディープインパクトは故障をせずに無事に菊花賞のゲートに立てるのだろうか、そして菊花賞は盛り上げられるのだろうか。そして3冠は取れるのであろうか。
全ては10月23日に判明する。