・3日の名古屋7レース旅人1歳記念(サラB16)は道中は5番手からレースを進め、ゴール直前でコバンノカガヤキら前の2頭をマグマチャンプが差し切り1着となり、宮下瞳騎手はこれで女性騎手として前人未踏の通算400勝を達成した。
・4日に中山で行われた夕刊フジ賞第1回オーシャンステークスはゴール前で抜け出したコパノフウジンを一気に14番人気の船橋ネイティヴハートが差し切り1着。これで同馬は中央挑戦21回目にして嬉しい中央重賞初制覇。馬は00東北ジュニアグランプリ以来5年半ぶりの重賞制覇。なお、船橋所属馬が中央の重賞を制したのは97東海ウインターステークスのアブクマポーロ以来となる。
・5日に帯広で行われた第27回チャンピオンカップ(BG2)はゴール寸前で1番人気ニシキダイカンが止まってしまい、それを交わしてブービー人気ホクトキングが優勝。今年の銀河賞で重賞初制覇を飾っており、これが重賞2勝目。2着にミサイルテンリュウ、3着にニシキダイカン。その後に第2障害では詰まりながらも最後追い上げて来たスーパーペガサスと続いた。
・5日に高知で行われた黒船賞トライアルのアクアマリン特別はマリスブラッシュが逃げ切り、優先出走権を得た。これで高知代表の3頭はゲイリーファング、ニッタレヴュー、マリスブラッシュの3頭となった。これにストロングボスが加わり、4頭が地元代表として選定された。
・7日の浦和5レースをオールオアラヴが制し1着となり、鞍上の的場文男騎手は佐々木竹見石崎隆之に次いで3人目の地方競馬通算5000勝の大記録を達成した。なお、翌日はスポーツ紙に限らず、一般紙のスポーツ面でも数行程度ながらもこの大偉業が掲載されました。
・8日に荒尾で行われたアラA1による有明賞をハイメーカーが直線で逃げるツルギベンサーを交わして1着となり、これで2000年8月のデビュー以来39勝目。イヴニングスキーの現役最多勝記録にあと1勝と迫った。なお、イヴニングスキーは3月4日の高知11レースに出走し、4着。ここ2戦で着々と復調を感じさせており、昨年3月以来の41勝目を挙げる日も近そうだ。
・8日に浦和で行われた報知杯第44回しらさぎ賞南関東G3)は好スタートを切り、道中は大きく逃げを打ったプラチナティアラに次いで2番手からレースを進めたサワライチバンが2周目3コーナーで先頭に立つと、ユウユウシーザーとの競り合いを制し1着。9戦目で重賞初制覇。石崎駿騎手は去年の関東オークス以来の重賞勝ち。父のロングニュートリノノーザンテースト産駒で現役時代は中央で20戦6勝の成績を挙げ、笠松に移籍し、93名古屋大賞典、93東海大賞典など重賞5勝含む35戦15勝の成績を挙げた。94年に種牡馬入りしたが、2002年に引退。最後の世代にして初の重賞ホースが誕生した。また、中央でもセブンゴールデンが勝利を挙げている。ユウユウシーザーは一旦はサワライチバンと競り合いになるも、最後突き放され2着。3着に前日に5000勝を達成した的場文男騎乗のゲームメーカー。1番人気のヤマイチロマンは向こう正面で故障を発生し、競走中止した。
・8日に笠松で行われた日刊スポーツ杯第33回マーチカップ(SPⅢ)は金沢から参戦のケンゴウザンが2番手からレースを進め、2周目向こう正面でオグリスキーを交わして先頭に立つと、あとは後続を突き放して9馬身差の圧勝。この勝利で鞍上の佐藤友則騎手はデビューから7年弱で重賞初制覇となった。ケンゴウザンは3度目の笠松遠征で初勝利。2着に4連勝中だった1番人気のデスペハード、3着に女性騎手山本茜騎乗の人気薄のマジックスクエアと入り、3連単は136130円と波乱となった。
・11日に中京で行われる中日スポーツ賞第20回ファルコンステークス(GⅢ)に佐賀からスーパーワシントンが出走予定。前走小倉のかささぎ賞を制した事から芝適性は十分。今回は重賞挑戦となるが、有力候補の1頭だったイースターが骨折で回避した事でチャンスが出てきた。重賞とはいえ、メンバー構成が手薄な事から掲示板どころか馬券に絡む可能性も出てきた。あとは輸送をこなせば面白くなりそうだ。
・12日に阪神で行われる報知杯第40回フィリーズレビュー(GⅡ)に金沢のセンパツトモが出走予定。デビュー戦以外ここまで重賞3勝含む4連勝中で、前走の園田クイーンセレクションティーサーやゴールドハートラン相手に圧勝。そのティーサーは中央でファンタジーステークスに出走し、アルーリングボイスから1秒7差のシンガリに敗れているため、センパツトモはそれより上が行けそうだが、アジュディケーティングという血統がどう出るか。兄達は芝で走っており、芝適正があれば面白そうだが、桜花賞トライアルという事で相手も揃っておりここは掲示板までか。ただ力はかなりありここで大きく敗れたとしてもダートグレード競走に出た際には注意して欲しい1頭である。
・発売中のまんがタイムの中で作家・北杜夫の娘が書いたエッセイが漫画化されて連載されていますが、ここでサイレンススズカの事が書かれていた。北はサイレンススズカが好きだったようで、98天皇賞(秋)予後不良になった時は北はかなりショックを受けていた。サイレンススズカ予後不良となった後、スポーツ紙でサイレンススズカの事で「何で骨折した馬は殺されなくてはいけないの」と特集が組まれたのを今でも覚えています。作品を読んだ後、サイレンススズカの事を数秒間勝ったレースの事を思い出してました。