・6月25日に水沢で行われたさきがけ杯第32回サマーカップ(3歳)は岩手ダービーダイヤモンドカップオウシュウクラウンが道中は4番手からレースを進め、2周目3コーナーで逃げるダンディキングとテンショウボスに並ぶと、外から先頭に立ち、最後は3馬身離し快勝。これで南関東から岩手に転入後4連勝とした。スタートで出遅れ、最後方からレースを進めたブラックショコラが2周目向こう正面で大きく動き、ゴール前でテンショウボスを交わし2着。半馬身差3着にテンショウボス、4着に逃げたダンディキングと入った。
・同じく6月25日に高知で行われたアラA級選抜によるハイビスカス特別は2周目4コーナーで最内マルチジャガー、間が逃げるテイケイミチカヒメ、イケノグレイス、ファルコンパンチ、大外エスケープハッチと5頭が横に広がり、直線は内のマルチジャガー、間のファルコンパンチ、外のエスケープハッチと3頭の争いに絞られ、最後は外のエスケープハッチが抜け出し1着。これで42勝目とした。2着争いは内のマルチジャガーがファルコンパンチをアタマ退け2着。3着にファルコンパンチ。ニホンカイマリノは後方のまま9着。
・その高知は経営危機から今月から賞金や出走手当などが10%カット。最低1着賞金が9万円と遂に10万円を切り、2日に行われたサラA級選抜特別で賞金が18万と他地区の1着賞金の最低金額までに削減された。ちなみに現在高知には387頭が在籍しているが、経費カットがどれだけ影響を与えるか。高知は経費削減もそろそろ限界近くまで来ているように見え、売り上げも依然大きく減っている事から果たしていつまで存続できるか。
・7月1日の福島3レースで笠松の東川公則騎乗のマイネルプロメッサが1着となり、東川騎手はミツアキタービンで制した2003年の香嵐渓特別以来2年半ぶりの中央での勝利で中央では通算で2勝目。中央馬で勝ったのはこれが初めて。
・7月2日、水沢で行われたIBC杯第18回栗駒賞(重賞・地方全国交流)は逃げる大井のベルモントソレイユに続いて2番手からレースを進めたオリエントボスが3コーナー過ぎで外から先頭に立つと、追い上げてくる道営のタイギャラントをハナ差押さえ1着。勝ち時計の1分25秒3はバンチャンプのレコードを0.7秒縮めるレコードタイム。オリエントボスは22戦目で待望の重賞初制覇となり、関本浩司騎手はトーヨーリンカーンで制した02シアンモア記念以来の重賞制覇となった。追い上げて来た1番人気の道営のタイギャラントはオリエントボスに迫るもわずかに届かず2着。3着に逃げた大井のベルモントソレイユ3連単は55万円台の大波乱。2番人気のタイキシェンロンはその後の4着と敗れた。
・9日に京都で行われる第11回プロキオンステークス(GⅢ)に川崎のロッキーアピールと高知のビッグフリートが参戦予定。ロッキーアピールも元中央所属で中央で4勝挙げた後、道営を経て川崎に転入。転入後は04さきたま杯(統一GⅢ)、06かきつばた記念(統一GⅢ)など重賞3勝挙げ、南関東の一線級で活躍。前走のさきたま杯は7着に敗れるもその前のかきつばた記念や2着に入った黒船賞(統一GⅢ)のメンバーから考え、このメンバー相手に通用してもおかしくない。あとは京都のダートコースをこなせれば馬券圏内に入っても。
ビッグフリートも元中央所属で中央時代は6勝挙げ、02関屋記念(GⅢ)3着、02京成杯オータムハンデ(GⅢ)4着と芝・ダート問わずに活躍した後、高知に移籍し、高知では2戦2勝の成績だが、前走A級選抜特別でアタマ差で辛勝という事や転入前の成績から考えると、重賞のここではやや厳しいようにも見え、良くて掲示板までか。ただ出走奨励金圏内に入る可能性は十分ありそうで、わずかながら賞金を持って帰る事は出来そうだ。