高知競馬が黒船賞の賞金に充てるために企業やファンから1000万円の支援金を募っている。
http://www.kochinews.co.jp/0702/070228evening02.htm#shimen2
http://www.keiba.or.jp/sienkin.html
去年も黒船賞開催のために企業から支援金を募らせていたが、今年はファンにも拡大した形となった。
何で高知競馬はファンから寄付を募らせるようにしたのか。


高知競馬は去年から1着賞金を9万円に下げたり、開催日程を減らしたりするなどコスト削減を続けていたが、依然売り上げが大きく減り続け、昨年末には高知県知事賞、南国王冠などのレースで750万収益が出ないと廃止へというニュースも流れた。
結果は大晦日に行われた高知県知事賞が南関東などで場外発売された効果などがあって何とか存続となったが、1月度の売り上げは昨年と比べ57%(昨年より2日間減)、今年度(平成18年度)の売り上げはここまで82%(8日減)と厳しい状態が続いている。
ハルウララブームで貯めた余剰金も既に底をつき、売り上げも落ち続け、コスト削減ももう限界に近い所まで来ている事からもう後がない状態になっている。
今年も黒船賞開催のために企業から支援金を募っているが、今年はその支援金が集まっていない。
企業からの支援金が集まらないから、これでは黒船賞が開催できないかもしれない。
そこで全国の競馬ファンから支援金を募ることにした。
しかし、何で寄付という形にしたのか。
単純に馬券を買ってくださいではないのか。


高知競馬の馬券を買いたいと思っても、高知競馬の馬券を買える所はかなり少ない。
最近は北海道や岩手、中国、九州地区で場外発売する機会が増えたが、それでもまだ買える所は少ない。
全国的に買える場所はオッズパークがあるが、こちらは会員数が少ない事などから収益が少ない。
「高知競馬の馬券を買って」と言っても買える場所が少ない。だから全国のファンからお金を集めるために馬券を買うという形ではなく、この形にしたのだと思います。
また、悪い言い方をすれば寄付という形を取れば手数料を取られずにダイレクトで主催者の所にお金が届くから、このやり方にしたのだと思います。
ただ、問題はこの件について競馬ファンはどう思っているのだろうか。
自分は正直、今回の件でかなり引きました。
いくらレースを開催したいからってそこまでするなんて・・・・正直情けないと思いました。
2年連続で支援金を募るんだったら黒船賞の廃止も検討すべきだと思います。


黒船賞は平日開催だった昨年と比べ今年は祝日開催のため昨年より売り上げ増が見込まれ来年度も存続できる可能性もありそうだが、正直主催者がこんな情けない事をして欲しくなかった。
今回の件が果たして競馬ファンにどのように映ったのだろうか。そしてこれが黒船賞、そして高知競馬にどのように影響を与えるだろうか。
運命の黒船賞は今月21日です。