上で「TARI TARI」の名前が出ていましたが、この作品のヒロインの一人である沖田紗羽は「騎手になる」という夢を持っています。
その事から放映前から競馬ファンからも注目を集めていましたが、第7話、第8話でこの事について大きく触れられ、競馬学校のパンフレットや受験などについての会話が出ていました。
まだ全部を見ていないために見ている部分のみで書いてみますが、まず、紗羽は高校3年生・女性なのに受験できたのかという事です。
ネットでは「高卒では受験できない」という書き込みを見かけましたが、実際は高卒でも受験できます。
20歳未満で体重46.5キロ以下、左右0.8以上、業務に支障の無い者でなければ受験は出来ます。
そのため、高卒でも受験する事が出来るので、紗羽でも受験は可能です。
実際に今日のエルムステークストークショーに出演した元騎手で競馬評論家として活躍している細江純子氏は高校を卒業してから競馬学校を受験して合格して騎手になっています。
次に身長についてですが、今は制限は無いようです。
騎手は身長が低いと思われがちですが、西谷誠武幸四郎武豊など170センチ以上の騎手も存在し、160後半の騎手も少なからず存在します。
地方でも真島大輔的場文男などやはり身長高くても活躍している騎手は少なくありません。
ただし、身長が高い分、体重調整が厳しくなり、西谷は高体重でも騎乗出来る障害専門に、武幸四郎とデビュー当時の真島のように体調を崩す事も多い事から、制限がないとは言え身長は低い方が良さそうです。
低いといっても、騎手の身長は女性の身長に近いために一般的な女性の身長であれば大丈夫だと思います。
そして最後に台詞にも出てきた「親が太っていると合格できない」ですが、これは残念ながらマジのようです。
複数の競馬本にもやはり同様の事が言われていることに加え、「親がメガネを掛けているとダメ」とか「親が細すぎるとダメ」というのもあります。
そのため、実際に合格者を見ると、親が競馬関係者というケースが多いですが、それでも後藤浩輝などのように競馬とは全く縁の無い家庭に育った人が合格する事も少なくなく、結局は受けてみないと分からないという事です。
競馬学校に入るには学力は中学卒業程度、乗馬経験は問わない、からに紗羽が受験するための一番の課題はやはり体重かと思います。
体重を減らすやり方として紗羽はご飯を取らずにいましたが、実際の騎手もそれをやる人もいますが、多くはサウナだったり、運動をしたりして汗を流しているそうです。
という事で紗羽の体重を減らすには食事を取らないのではなく、カロリーを計算して食事をし、そして大智、ウイーンとひたすらバドミントンをして運動する事が最適なやり方ではないでしょうか。
合唱部であるとともにバドミントン部でもあるんですから、一石二鳥になると思います。


ちなみに地方競馬の場合はやはり20歳以下で体重46キロ以下である事が条件とされていますが、仮に全て落ちたとしても厩務員を経て騎手になる事も出来ますから、JRAよりも騎手になるのは簡単だと思います。(それでも試験は難しいようですが)
元栃木の名手だった早川順一や愛知の小山信行のように大学を出て騎手になった人や、浦和の吉本隆記のように一度騎手を引退し、サラリーマンを経験した後に騎手に戻った人もいるなどJRA以上に様々な経歴を経て騎手になった人も多いです。
また、オーストラリアやニュージーランド競馬学校に行くルートもあり、そこからデビューしてその国で活躍した後に日本で期間限定騎乗したり、現在は競馬学校の教官になっている元JRA横山賀一や大井の中村尚平みたいに試験を受けて合格して日本の騎手になる事も出来ますから、まだ騎手になる夢を完全に諦めていなければパンフレットを貰った競馬学校以外にも他に騎手になる道も探すのもいいかもしれません。